再手術で、1年間お世話になった心棒を撤去

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右すねの骨髄から撤去した心棒(チタン合金:直径約12mm、長さ約30cm)。

再入院日記(99年12月7日〜12月11日)

再入院日記 すねの骨髄に挿入された直径12mm長さ30cmの金属製〔チタン合金〕心棒の撤去手術。

199912月7日(火)

入院 午前10時までに受付けなので、8時前に自宅をでる。

新目白通りを北上、練馬インターで関越自動車道に乗り、一路高崎へ。

担当医は前回もお世話になった根岸先生。

前回手術していただいた田村先生は、大学にもどったようだ。

入院部屋は前回と同じ405号室。8人部屋で3人が既に入室。

見慣れた看護婦さんが多いので、「あれから1年ですね」と挨拶代わりの声がかかる。

気分は落ち着く。会社とメールを送受信する。特段事件はないらしい。

妻に電話して、明日の手術時間を報告、妻と長女が風邪気味で体調よろしくないとのこと。

翌日が手術なので、入浴したあと、夕飯は抜き。

1日食事は取れない。

夜はなんとなく興奮気味で眠れず何度も目がさめる。

199912月8日(水)手術

630分起床。手術は午後2時。

午前中に浣腸をして、おなかをすっきりさせる。

足の毛をひざ上10cmまで剃る。 午後から手術着に着替える。

午後140分前回と同じ第5手術室に入室。

手術時間はおよそ1時間の予定。医師は根岸先生と鈴木先生。体を右下にして横になり頚椎(けいつい)麻酔をする。

手術する足が右なので麻酔が重力で右足に効いてきた。

冷たいだしめんで冷たさが感じるかどうか、どこまで効いてきたかチェックする。

心拍計や血圧計が自動的に計測される。心拍数は40〜50。

鈴木先生から「いつもこのくらいの心拍数ですか。スポーツ心臓ですね。」と言われる。

(普段の練習前は70くらいなので、安静時の心拍数は初めて計測。)

スポーツ心臓と言われて自称サブフォー、ウルトラマラソンランナーとしては、なんとなく、気分がいい。

 麻酔が効いたところで、本番。右足は立膝の状態で手術台に固定される。

足首を1cmづつ2ヶ所切開し、骨と心棒を固定していたのボルト2本をとる。

おなかの上にカーテンが敷いててあるが、先生の上半身が見えるので、手術の様子はうかがい知れる。

チャリンと金属音がひびき、ボルトがとれた。

次はひざの下を5cmほど切開。

じん帯を掻き分け、すねの骨髄からとび出ている心棒の先に金具を取り付け、上方に突き上げるハンマで打ち付ける。

足が台座にカキンカキンという金属音がするたびにお尻が上に軽く浮き上がる。

徐々に抜けてきているようであるが、ハンマを突き上げるている鈴木先生の額、胸、背中が汗でにじんでくる。

6、7回打ち上げることに一息入れる。時折、レントゲン写真を見ながら状況を確認しているようだ。

何十回か打ち上げた末に、音はしないがまさにスポンという感じで心棒が抜けた。

後は、傷口を縫合。無事終了である。前回と違って、緊張感は少ないが、

心棒がなかなか抜けないときは、骨にひびが入らないのだろうかと心配した。

レントゲン室で写真をとって、病室に帰る。麻酔の後遺症がでないように、朝まで頭を極力動かさず、寝たきり状態。

(これが一番つらい。)麻酔は3時間くらいでとれる。痛みは我慢できる程度。

 一晩痛み止めなしでいられたが、長時間横になっていたので腰の痛みと空腹感と傷口の痛みが交互に感じる。

なんども寝返りを打つがその度に、動くと傷口が痛む。眠れないまま朝になる。

1日中、体温は37度後半の微熱が続く。

12月9日〔木〕

やっと、朝食にありつく。おかゆがおいしい。

主治医の宇野先生が様子をうかがいにくる。

もう起き上がってもいいとのこと。

午前中に点滴が外れて、自由の身になる。

回診〔加賀屋先生〕では、トイレには、杖をつかって良いとのこと。

足に加重をかけても差し支えないとのこと。

さっそく、トイレに行くが、久々に立ち上がったせいかベットに戻ると気分が悪くて少し横になる。

午後から、傷口の痛みが我慢できないので、痛み止め薬をもらう。

そうは言っても、足は夜になるまで怖くて突けなかった。

夕飯の片付けはやっと歩いていくことができた。

夕方家に電話すると長女が出る。

妻と次女は同じマンションの次女の友達のところへ遊びに出かけた。

風邪の具合は良くなったようだ。一安心。術後の様子を伝える。

傷口が痛いので、ひざが突っ張らないように小股でゆっくり歩く。

夕方メールを確認すると、群馬でマラソン仲間の小島さんからメールを受ける。

近くで入院中と返事を送ると、夕飯を終えた6時半頃見舞いに来てくれた。

しばし、近況報告とマラソン談義で楽しい時間を過ごした。感謝。体温は、夜になって、36度台。

術後の微熱はおさまった。

歩けたこと、児島さんに会えたことで気分的に楽になったのか、夜は、快眠。

12月10日〔金〕

気分壮快な朝。痛め止めの服用を止めた。午前中に洗髪する。

午後、滝本さんと山口さんが見舞いに訪れる。

30分程談笑。あいかわらず、陽気で元気な二人お話ができて気分壮快。

回診がきたので、次回、再会を願って二人が帰る。

回診は根岸、鈴木先生。消毒を済ませ、退院について聞いてみると、明日でOK。

消毒を1日置きに行い、抜糸は10日後以降。

住まいが東京なので、近くの病院で処置できるように紹介状を書いていただく。

1週間分の抗生剤、万が一の痛み止めをいただく。やっと、開放される。

一気に気分は最高。

メールで会社に報告。

職場へメールで連絡をとったところ、会社の健康管理所での処置が可能なようだ。

12月11日〔土〕入院5日目 退院

6時40分起床。傷口の痛みは日増しに少なくなった。

ひざを昨日より曲げることができる。

午前中消毒し、午後退院。来週末には、抜糸予定。

通院は、会社の健康管理所で行うことにした。

12月17日〔金〕

抜糸にて終了!! 来週から、ジョギング開始だ。