153.帯広〜広尾〜襟裳岬(132Km)の走り旅
今年2回目の走り旅にして、今年最後になる。
昨年の9月に苫小牧(沼ノ端)から2泊3日で襟裳岬(173Km)を走破した続きである。
9月は、北海道胆振東部地震もあり、また天候不順が続いて走り旅に行くチャンスがなかなかこないところ、
どうにか数少ない天候の良い9月某日に実現することができた。
今年は親父の13回忌、親父の生まれ故郷の広尾に行くのは30数年ぶり。供養兼ねての走り旅となる。
予定変更やペース配分でエプソンのGPS付き時計J-350が活躍した。
〇9月某日午前7時スタート。いざ広尾町へ86Km。
天気予報は、2日間晴、北海道にとっては、気温も20度前後と熱くもなく寒くもなくの絶好のコンディション。
しかし、前夜の飲みすぎで二日酔い。
毎朝午前6時前には目を覚ますのだが、今回は、起きるのがやっと。
それでもしっかり食事をとって、予定より30分遅れの7時スタートとなる。
ゆっくりペースで進むが体がだるい。6分半/Kmペース。国道236号線を南下。
愛国駅に到着(10.5Km、8時半前、2時間半経過)。
記念写真と給水。観光客が1組来た。
広い歩道で道もまっすぐ平坦な道が何キロも続く。朝の涼しい風が二日酔いの体に気持ちが良い。
幸福駅に到着(22Km地点9時40分過ぎ、2時間40分経過)。
観光客がそれなりにいる。給水と休憩で20分間滞在。
二日酔いの疲れで歩いては走る状態になり、こんな早くからウルトラ走りに突入するも、
結局30Km過ぎの中札内まで完全歩き状態で正午になろうとしている。
このままでは、広尾まで体がもつかどうかも心配だし、無理しても夜遅くなりそう。
いけるとこまで行こうと決断。残りはバスで行けばいい!!
更別までは、また歩きを入れて走るが長続きしない(37Km地点、12時50分、5時間20分経過)。
天気は晴、涼しい状態なので、体力の消耗は抑えられている。
虫類の手前47Kmまで、ひたすら10Km歩くが、ペースは9分台/Kmとウルトラ歩きの状態。
コンディションも良くなり、食欲も出てきた。
太ももの疲労が取れてきたし、ふくらはぎの疲労はそれほどでもない。
53Km手前の虫類ナウマンゾウ記念館、道の駅で
給水と今日初めてのエネルギー補給となるソフトクリームを食べる(52.5Km地点、午後2時半、7時間30分経過)。
ここまできたら、なんとか10Km先の大樹町まで行きたい。
明日のこともあるので、暗くなってからの広尾いれは避けたいところ。
虫類から先は、歩きは入れるが、しっかり走ることができた。
いわゆるウルトラマラソンでいうところの超回復状態に入ったようだ。
6分台/Kmのペースで大樹町道の駅に到着(61Km地点、午後3時時35分、8時間35分経過)。
残り20数Kmなので、ペースを落とす。歩きの距離を少し増やして、7分半/Kmペースを維持。
疲れたと思ったら歩いて呼吸を整えて走るという感じ。
給水はなんとか数Kmおきに自販機や町に入るとコンビニがあるので、苦労はない。
豊似の入り口にある防災センターの自販機で給水して、残り12Kmほど(72Km地点、午後5時半、10時間半経過)、
あたりは薄暗くなってきて、気温も下がってきたので、ウインドブレーカを重ねる。下は、ハーフパンツのまま。
野塚を過ぎたあたりから(7Km地点、午後5時40分)、雨が降り始めだんだん強くなる。
本降り。真っ暗になり、対向車と後方車のライトで足元を確認しながら進む。路肩が広いので、安心して走れる。
結局30分くらい雨に打たれた。
6分台/Kmまでペースが上がる。83Km過ぎの坂を下ると広尾の町はずれが見えてきた。
やっと小雨状態になる。
残りは、歩きを入れながら、ホテルの場所をコンビニで確認して、
午後6時55分、ホテル東陽館に到着(85.6Km、11時間55分経過)。
今回グローブがなかったので、雨と冷えで手先がかじかんで宿帳がなかなか書けないのが情けなかった。
部屋で熱いシャワーを浴びて、近所の居酒屋で、ビールとちらし寿司とマスターとおかみさん特性のつまみをごちそうになる。
最近の広尾の話を聞かせいていただき、旅の経緯を話して、大いに盛り上がり、
帰りには、明日頑張れるように朝食用にとニンニクの漬物をいただいた。
夜、特段親父の夢は見なかった。供養になったかな?
〇9月某日の翌日 襟裳岬へ47Km、バス時刻に間に合いますように。
前夜は9時過ぎに、就寝。朝まで熟睡。5時過ぎ目覚ましが鳴る前に起床。
朝食をしっかりとって(ニンニクも食す)、6時40分ホテルを出発。
午前中は晴れの予報、気温は20度まで上がらない涼しい一日になりそう。
襟裳岬午後1時27分発のバスに乗らないと、その日のうちに札幌につかない。
6時間50分で47Kmなので、ペース配分に気を付ければ、十分間に合う。
2Km走るとすぐにフンベの滝がある。
11Km付近でタニイソトンネル(延長2Km)の手前に到着。
路肩や歩道が広く走りやすい、トンネル内も明るく走りやすい。
風はないが、波が荒く、岩礁で波がはじけている。
広尾町の堺に五右衛門隧道(重蔵、干場、宝浜トンネル) 説明版がある。
16Km地点2時間経過 8時35分。歩きも入れながらの7分/Kmと安定した走行。
目黒トンネルを抜けて程なく行くと、21Km地点(2時間40分経過、9時5分)で、黄金道路の難所、えりも黄金トンネルに入る。
この先は、咲梅、白浜トンネルと続き、フンコツトンネルに続く。
ここで、旧道の様子を確認した。波に洗われて、旧道の名残があるだけ。遠い昔をしのぶ。
庶野の手前の高台に、黄金道路の記念碑があり、黄金トンネル方面を一望できる。
庶野で給水。30Km地点、4時間経過、10時35分。
歩きが多くなってきたので、7分から8分/Kmペースになっている。
日が差してきて暑さを感じる。
庶野のはずれから海岸線をとおり、百人浜に向かうのだが、道を間違え山側に進む。
2Kmほど走ってから気づき、海岸線に続く牧場内を通過しようと考えたが、電気柵があったので、断念。
地図を確認してキャンプ場に続く道まで遠回りした。
百人浜に入り、波の音が気持ちよく聞こえてくる。
駐車場には、北緯42度の碑があった。(40Km地点、5時間29分経過、12時10分)
残り7Km、1時間
程なので、バス時刻に何とか間に合う。
食堂の海鮮丼は食べられそうにないのが残念。
岬に向かう坂を登り、午後1時に到着(6時間25分経過)。
(えりも岬へ登る坂から百人浜、黄金道路方面を望む)
急いで食堂の手洗い所で、頭を洗い、体をふいて着替える。
缶ビール2本買って、バスの中で祝杯。お疲れさまでした。
様似で乗り換えて、さらに浦河で高速バスに乗り換え、午後8時20分札幌に到着。
走っている時より、バスのほうが体が痛くて疲れた。