151.札幌(自宅)〜厚田、厚田〜濃昼山道〜浜益、

浜益〜増毛〜留萌(オロロンライン、にしん街道)

の走り旅(139Km)

 

今年最初のマラニック&ジャーニーランは、オロロンラインを走ることにした。

3月に入いり、気温も上がり、雪解けが例年になく進む。

5月の連休も天気の良い日が続くことから、スケジュールを決める。

まずは、手始めに、3月下旬、札幌から厚田までの44Km

日帰りコースで、帰りはバスで戻る。

続きは5月の連休のはじめ、気温も高く快晴の予報。

北海道で数少ない街道(山道)の一つ「濃昼山道(ごきびるさんどう)」約11Kmを含む、

厚田留萌間を1泊二日で約100Kmのコース。

なお増毛山道は山深いルートなのでクマ遭遇の危険のため断念。

 

331日(土)830分スタート 

目的地は石狩市厚田区厚田(43.8Km)気温10℃

 天気予報では、快晴微風、気温15度程度とこの時期にしては最高のコンディション。

6時過ぎにスタートして、午後2時のバスで札幌に戻る予定であったが、昨晩少々飲みすぎて、寝坊。

天気が良いので、のんびりマラニックで夜までに戻るつもりで出発。

自宅近くのテレビ塔付近から国道5号線を北上し、国道231号線を走る。

30分も走ると汗ばんできたので、半そで、ハーフパンツ。

デイバックには、着替え、小銭と軽装備。

キロ6分半程度でゆったりと進む。

950創成川河口、発寒川合流地点である11Km地点に到達。

遠くに見える手稲山にはまだ残雪が残っている。

橋を渡ると石狩市に入る。

石狩湾新港付近のコンビニで給水し、11に石狩大橋を渡る(21Km)。

快晴微風で、乾燥しているので、汗が気持ちよく乾いていく。

前方に留萌方面に続く山々が連なっている。山頂付近は残雪。

28Km地点1142、石狩霊園前に馬頭観音がある。

北海道では、なかなかお目にかかれない貴重な観音像。

お腹がすいてきた。

望来で食堂にでも入りたいのだが、コンビニしかないので、肉まんを食す。

1210分、32.7Km3時間40分経過)

(望来手前の丘から、望来市街地、厚田方面の山々を望む)

 

途中から体調も良くペースが上がったようだ。

ここから、国道を離れて、海岸線の市道を進む。

バンガローが立ち並んでいる。海はなぎ状態で、微風の潮風が気持ちいい。

35Km地点で国道に合流。

ここまで、ランナーとは出会わないが、ツーリングには、結構すれ違う。

土曜日なので、トラックも少なく観光用の一般車が多い。

おおむね歩道があるが、路肩を走っていても安全。

順調なペースなので、午後2時の厚田始発の札幌行きバスに間に合いそう。

無理せず自然体で走る。

午後1時半厚田の街を見下ろす丘の坂を下る。

体に特段の異変や足腰の疲労感は少なく快調に、厚田に到着1336分43.8Km5時間経過)。

食堂でゆっくり昼食と思ったが、バス時間が迫っていたのでコンビニで弁当を買う。

バスの中にて缶ビールで一人打ち上げ。

 

○4月29日(土)厚田を9時スタート 

目的地、石狩市浜益区川下(34Km) 気温21℃

7時の札幌発の始発バスで、厚田に9時に到着。

2930日の両日は、連休中一番天気も良く気温が高い予想。

今回は、浜益で1泊、翌日留萌へ向かう。

現地の状況(雪解け、クマ出没)見て、濃昼山道を走りたい。

給食給水箇所の有無が判らない。トンネルルートも不安。

安全走行をこころがけることと、不測の事態を想定して、浜益で一泊することにした。

 

厚田の停留所から、坂を上ったところに、今日オープンする道の駅があった。

10時オープンなのだが、すでに渋滞。トイレに立ち寄る。小さな建物。

30分ほど走ると、濃昼山道入り口。数台の車が止まっている。

山菜取りか、ハイキングだろうか。気温はすでに15℃近くの体感。半そでハーフパンツ。

宿泊装備なので、デイバックは重い。

峠までは7.6Km 。松浦武四郎の探検した古道。

最初の険しい山道を登ると、数人の山菜取りとすれ違う。

山から見る海はなぎ。快晴微風。

最初の沢、滝ノ沢(馬鹿臭い沢)は、水の濡れずなんとか渡る。

その先で鹿の抜け毛の束、鹿の屍に遭遇。毛皮と白骨が露出している。

最近ではないが、明らかにクマに襲われたようだ。

山道はいたるところ鹿のフンが多い。

次の大沢は水量が多く渡れない。

今更戻りたくないので、シューズを脱いで裸足で渡河する。

水底が滑るので注意してなんとか渡りきる。

こんな状態で万が一クマに遭遇したら終わりだ。

熊鈴は付け入るし、時折、サバイバル笛を鳴らす。

鹿のぬた湯という小さな湿地がある。ところどころに水準点もある。

蝶々採集の人とすれ違う。

木古内川の二の沢、一の沢を何とか水に濡れずに渡る。

どの沢にも昔は石橋や丸太橋があったようで、沢の両側には石積がある。

1044、濃昼峠標高357mに到着。12.3Km地点

 

ここで、しばし休憩、持参した水も飲み干す。

あとは里での給水の予定なのだが、とんでもないことになった。

麓の山道入り口までは、3.47Km

下り始めてすぐに、山の反対側の山道は日陰のため残雪が残っている。

山道は埋もれてコースが見えない。

獣の足跡や人の足跡もあるが、コース通りには進めない。

道に迷いながら、道なき斜面を滑り落ちるように下る。

今、熊に遭遇したら逃げられないという恐怖を感じつつ、笛を吹きながら進む。

1232、何とかふもとに到着(16Km地点)。

ふもとの集落には、商店も自販機がない。ここから浜益まではまだ、20Kmある。

結局、浜益まで、飲まず食わずで、約3時間走りきる。

1.9Kmの送毛トンネルを抜けると山間が開けて海岸線にでると浜益が見えてきた。

1519分、今日の宿泊地、民宿日本海に到着。

風呂に入って、コンビニで買った缶ビールとちくわで昼食兼ねて乾杯。

体に異常なし、疲労感は普通。

午後6時に夕食をとり、8時に就寝。

 

○4月30日(日)7時半スタート 目的地、留萌市(61.6Km)22.9℃

昨晩はたっぷり寝ました。

夜中は結構、風音がつよかったが、朝は快晴で無風。

6時に起きて、身支度。7時に朝食。

7時半スタート。雄冬(17Km先)に行けば自販機があるとのこと。

ペットボトルは2本用意した。

トンネル区間が多いので、十分気を付けよう。

30分ほどウオーミングアップを兼ねて歩く。

汗ばんできたので、薄手のウインドブレーカーとハーフパンツ。

今日も天気予報では20℃を超えそう。夕方留萌は気温が下がるようだ。

延長2Km前後の二つ岩トンネル、ガマタトンネルをそれぞれ抜けると

9時44分、17Km地点

雄冬崎公園、白銀の滝に出る。観光客も多く写真をとる。

雄冬集落に入ると、ここは増毛町管内。

自販機で、すかっとさわやかコカコーラを飲む。

ここからトンネルが続く。

歩道は60cm程あり、明るさもそれなりにあるので、注意して走れば安全。

10時58分黒岩トンネルの脇には銀鱗の滝。

途中エゾヤマザクラがきれいに咲いていた。

増毛手前の約2Kmの大別苅トンネルを抜けると増毛が近い。お腹もすいてきた。

お腹がすいてくると疲労感も感じる。

トラブル発生!!

トンネルを200m進んだところでつまづく。ちょっとした不注意。

右ひざを裂傷し、出血。

水をかけて、ティッシュで汚れや血を洗い流すが、暗くてよくわからない。

仕方なく、出血状態で1.5Km先の出口まで走りきる。

出口の先にパーキングがあり、洗面所で傷を洗うが、血がにじみ出てくる。

増毛の街まで走るしかない。

別苅の集落でキタキツネに遭遇。

傷口は血が固まって出血は収まる。

暑寒別川を渡り増毛町市街地に入る。

コンビニでマキロンとバンドエイドを購入し応急処置。

痛みなどないので留萌まで行けそうだ。

国希酒造の外観を見て近隣の寿司屋に入ろうと思ったが、観光客が多くて1時間待ちだそうだ。

断念して元陣屋や旧商家、増毛駅(14:00 45Km地点)、

増毛灯台などの写真をとって、一路留萌に向かう。

残り16Km程だ。

結局、昼食抜きになってしまった。給水はしたので、体力はある。

廃止線のJRを右に見ながら海岸線を進む。

曇ってきた。気温も下がり風も強くなるが追い風なので、走りやすいほうだ。

歩きも入れながら体力温存。

1549分 留萌手前の礼受にニシン漁で栄えた旧留萌佐賀家漁場がある。

にしん街道といわれる由縁だ。

16時半 留萌市内の中心部に入り、宿泊先のホテルに到着。

9時間経過、61.6Km終了。

 

夕食は、増毛で食べられなかった寿司屋に直行。

店主は若いころトライアスロンの」経験者。留萌で大会があったそうだ。

地元の刺身を食す。ハタハタの一夜干しが最高。

2軒目は、ホテル内隣接のスナックで、地元のママさんと昔の地元話。

締めは、近くのラーメン屋で食べて、これにて終了。

至福の夕食でした。

翌日は、10時の高速るもい号で札幌に帰る。

 

次回は6月9日、モエレ沼で開催する会社のグループ駅伝。

6月の株主総会が終わったら、エリモ岬から帯広方面のジャニーランにも行きたいものだ。