137.利尻島一周ジョグ

 

○45年前にタイムスリップ

今から、47年前の昭和43年(1968年)3月父親の転勤で、

生まれ故郷の稚内から利尻島鴛泊の小学校へ転向。

小学4年の3学期から丸2年間を過ごし鴛泊小学校を卒業する。

人生の中で、最も楽しかった子供時代。

夏のおやつは、海岸でバフンウニとアワビを獲って食べ、冬は利尻昆布を炙って食べる。

今では考えられない子供の天国。

 

今年札幌に転勤したのをきっかけに、45年ぶりに、訪れることにした。

鴛泊には、子供の頃にお世話になったKさんがペンション経営をしており、

また島内一周マラソンの実行委員長もされている。

本州に居る時にも大会参加を兼ねてお会いしたいと思っていたが、とにかく遠くて

時間の調整もできず大会参加は断念。

両親の供養も兼ねて、今回、真冬到来前の天気の良い日を探して、11月に訪問することにした。

 

11月1日の札幌からの夜行バスで稚内へ向かい、朝一番のフェリーで鴛泊へ。

9時前に到着し、久々の再開のご挨拶し、荷物を預けた後、時計回りに島内一周(53Km)に出発。

天気予報では、先週は強風で気温も低かったのだが、

ここ数日は、気温も12度まで上がる絶好の天候。

利尻富士の山頂は雲がかかっている。

風も比較的弱いようなので、ジョグには、年内最後のチャンスかもしれない。

今回の装備は、風対策と低温対策に重点をおき、

上着は、ウインドブレーカ、下は、ロングパンツ、途中(日中)からハーフパンツ、

防寒用の手袋、ネックウオーマー、ウエストポーチと軽装で望む。

気温は11度。風速は常時5,6mの西南の風。

野塚展望台を過ぎて、鬼脇にはいると、旭浜の小さな川には鮭が遡上していた。

石崎灯台付近では風速10mを超えるであろう西南の風が、真正面からあたり走ることができない。

暫くの間前かがみで歩きながら進む。メガネには潮がついてくる。

鬼脇では、北見神社の北海道三景の碑を見て、その先のコンビニで肉まんの補給。

(10:55 19.5Km

沼浦湿原、オタトマリ沼、南原湿原をめぐり、前方に仙法志ポン山を見ながら、仙法志に入る。

山側に新道ができており、走りやすい。強風も横風になり走り易くなる。

海岸線から山の麓まで熊笹の丘がつづく。利尻島独特の景色だ。

鴛泊の反対側あたりでお昼のサイレンが鳴っている。(27Km 3時間経過)。

体調は良い方で、足腰、肺の調子も上々。舗装道路と広い歩道などで走りやすい。

交通量が少ないので安心して走ることができる。

 

仙法志中学校からしばらく先の麗峰湧水で給水。

その先には、利尻獅子舞で有名な長浜神社がある。 

更にその先には、溶岩でできた海岸線に北のいつくしま神社、龍神の岩、人面岩、寝熊の岩の名所がある。 

30Kmを超えたことに加えて、給水や給食が不十分なことによる胃のムカつきがでてきたので、

6分台/Kmペースを7分台に落としてゆったりペースにダウン。

13時15分利尻高校(38Km)に到着。沓形での給水が楽しみになってきた。

森林公園の入り口で庚申塔を発見。本州ではよく見かけるのだが、道内ではあまり見かけない。

沓形市街地のコンビニでコーラを飲む。胃も幾分すっきりしてきた。

(40Km 13時35分 4時間45分経過)

鴛泊まで残り13Km

 

西側には、少し霞がかかっているが礼文島が見える。

役場の先の会津藩士の墓を見て、本泊の利尻空港へ向かう。

沓形鴛泊間が島内で、一番交通量がある。

風は追い風に変わり走りやすくなるが、胃のむかつきが頻繁になり更にペースを落とす。

時折歩きを入れて体調を整える。

利尻空港は、昔はセスナ機であったが、今は中型のプロペラ機が乗り入れている。

ちょうど着陸しようとしている飛行機と遭遇した。

会津藩士の墓、りしり運上屋敷跡を見る。

風が追い風なのだが、気温も下がってきたので、ロングパンツに変更。

夕陽丘展望台を過ぎると、程なく鴛泊市街地。大きな役場の建物が目立つ。

今日の宿、群林風(グリーンウインド)に15時20分に到着。

夜は、Kさん夫妻と40年以上前の昔話で楽しい時間を過ごした。

大変お世話になりました。ありがとうございます。

11時に就寝。熟睡。

 

翌朝は、島では珍しく風のない気持ちのいい晴れた朝。

利尻富士は霞がかかっていたが、帰りのフェリーから山頂を見ることができた。

フェリー乗り場へ行く途中、市街地を通る。

昔の住居跡など確認したが、雰囲気がかすかに残っていた。

 

9時の稚内ゆきフェリーで、出発。稚内からはバスで札幌へ向かう。

 

45年前のタイムトラベル無事終了。

 

 

 

次回は、会社の走友会(アカシア会)の納会兼ねた練習で真駒内近郊を走る。