133.薩摩街道(肥後田浦〜湯浦〜水俣〜袋)
昨年2014年の10月に八代から田浦まで走破して以来久々の街道めぐり。
公私ともに忙しく、計画も立てられなかったが、春の陽気に誘われ、ランナーの血が騒いできた。
前回は、湯浦から津奈木太郎峠を越えられず湯浦どまりとなった。
また、佐敷太郎峠も越えられず、ルートも海側へ外れて、芦北町は計石へ抜けてしまったので、
今回は、佐敷太郎峠の代替えとして、佐敷トンネルを抜けることにした。
今回初めて、GPSロガーを使って走行ルートの記録を残すことにした。
毎回、ローカルな場所では、市販の地図では、道路がきさいされていないため、
記録に残すのが大変。
ちなみに、GEOSPACEというNTT空間情報がサービス提供している地図には
田舎道や住居がしっかり描かれているので便利だ。
午前7時に熊本を出発し、9時前におれんじ鉄道の肥後田浦駅に着く。
佐敷までの旧道の佐敷トンネルを抜けて、佐敷駅に向かう。
山の上から海浦駅を望む八代海は、快晴で海も青く眺めがよいので気持ちよく走行。
佐敷駅から次の駅の湯浦まで行き、国道添いに千代の塚に向かう。
佐敷トンネルは、徳富蘆花の紀行誌「死の陰」に登場する。
千代塚には、10時45分到着。湯浦までの街道の標識があるので、行けるとこまで進むことにした。
石橋があるが、そこからの沢伝いのみちは、進むことができない。
舗装道路と山道を交互に進み、水呑場を確認し、荒れた山道を踏み分けて津奈木太郎峠に到着。
湯浦への下り道もあまり整備されていないので、足元は抜かるんでいる。
前回、湯浦から進んできた、バイパス工事現場に出る。
街道は、道路工事現場で完全に分断されており、前回は間違ったルートを進んでいたことが分かった。
工事が済んだあとはこの区間はどのように案内されるのだろうか。
湯浦の町中まで進み、丁度到タイミングよく着した(正午前)産交バスで千代塚まで向かう。
再び、千代塚から再出発。津奈木町までの街道を進む。
里に出ると、寺前眼鏡橋がありほどなく二十一里木跡を通過し、
日本最南端の地酒、亀満酒造を通過した先の食堂で昼食(ちゃんぽん)をとる。
湯浦の町中にはいると、重磐岩が見えた。山城の津奈木城(舞鶴城)あとで、神社の裏みちから頂上をめざした。
帰りに立ち寄る予定の日帰り温泉の四季彩のまえには、重磐岩眼鏡橋がある。
津奈木駅前には、千代の銅像がある。
駅裏に回って、歌坂をのぼりると頂上には大日如来像がある。
国道添いに進むと、小津奈木神社があり、国道添いに街道をジグザグして進む。
新幹線工事で街道が分断され通過できないところがあった。
新幹線の新水俣駅前のコンビニで給水休憩。
古城のシラス坂は、切通が雄大で街道の雰囲気がでている。
陣内阿蘇神社、陣内官軍墓地をみて、水俣市内に入る。
ここから徳富蘆花の生家とかくれ念仏の源光寺を見て回る。
街道に戻り、急な陣内坂をのぼると、頂上に峠の地蔵尊と公徳碑がある。
高台を進むと、侍街道はぎのき館がある。そのすぐ先に二十四里木跡。
佛石の標識があるが確認できない。袋町に入ると、旧道の民家が袋御番所跡。
袋駅に進む途中は、国道に街道が分断されている。袋駅周辺も街道は分断されていた。
袋駅前で水俣駅までバスでいき、乗り換えてつなぎ温泉四季亭で温泉に入り夕食をとる。
最南端の地酒亀満酒造の生絞りはあっさりして美味しかった。
夜七時、熊本へ向かう。