112.旧甲州街道めぐり

20115月の連休で210Km走破。

○2月の出来事

2月に、課内旅行で南房総の安芸小湊へ行くことになったので、毎年恒例で自宅から向かう(115Km )。

朝、東日本橋の会社まで走り、仕事が終わってから、知人と人形町でちょっと一杯。

少し楽しみすぎて出発が夜8時過ぎになる。千葉の蘇我から養老渓谷を抜けて翌日の昼過ぎに着く予定で

防寒対策をして出発したのだが、深夜近くになって、千葉市内で雨が降り出し、蘇我あたりでは土砂降り。

自宅から70km地点の海士有木駅まで、雨宿りをしながら、なんとから進むも大嵐になって、

ずぶぬれで深夜の駅で足止め(夜中3時半)。1時間半ほど震えながら始発を待つ。

風邪を引きたくないので、5時過ぎの始発電車で、千葉から外房線で小湊に向かう。途中強風で電車は立ち往生。

なんとか、9時頃宿に着く。

旅館にお願いして、入浴させていただき、ついでに衣類は全部洗濯&乾燥。

昼食をとって、チェエクインの3時頃まで付近を散策ジョグ。夜は皆で楽しく宴会。

翌日は、半日ほど、小湊から、上総中野駅までの30Kmを走り、後は電車で自宅へ戻る(総走行距離100Km)。

 

3月の出来事

.11の東北関東大震災で仕事も急変。被災地調査や支援などあわただしく過ぎている。

未曾有の被害は、日本にどんな変化をもたらすか?

一方、我が家では、長女が無事に希望の航空関係の会社に就職。

心残りは大学の卒業式が中止になり、祝うことができなかったこと。

 

4月の出来事

4月早々に米国ダラスへGIS関連の講演に出向いたが、事務局や参加者からは、

地震被災状況や原発事故の関心が高かった。

今回は、いつもどおりの時差ぼけ対策でしっかりジョギングなどで体を動かしたものの、

時差ぼけがなかなか解消できず、体調もイマイチであった。

なんとか、仕事をこなせた。

(サンフランシスコ市内16Km、ダラス周辺35Km

○旧甲州街道の計画

被災地のみならず、大規模ではないものの余震はつづいており、万が一のことを考えて、

連休中は遠出を避けることにした。

今回は、以前に参加した甲州夢街道ウルトラマラソンの国道20号線を中心としたコースではなく、

本来の旧道をめぐることにした。

天候にめぐられるものの、久々の峠越えに一苦労したものの、江戸時代の風情を十分に満喫。

人生に感動を一つを加えることができた。

○計画と準備

・日程:日本橋をスタートして下諏訪神社へ向かう旧道210Km。基本的に日帰り。34日で走行。

・持ち物:小型デイバック、ウエストバック。上下半そで、ハーフパンツ。移動時のトレーニングウエア上下。地図。貴重品。

○走行結果

429日晴 7401525 日本橋〜高尾駅 51.8Km

430日晴 9001540 高尾駅〜小仏峠〜鳥沢駅 38.9Km

5月 3日曇 8501800 鳥沢駅〜笹子峠〜甲府駅 43.5Km (甲府にて宿泊)

5月 4日晴 7301800 甲府駅〜下諏訪神社 75.9Km

        合計 210.1Km

    429日 日本橋〜高尾駅 51.8Km

日本橋に740到着。天気は晴、すがすがしい朝。東京駅構内で八重洲の地名の由来である

ヤン・ヨーステンの説明板を見る。皇居をすぎて、一路新宿へむかい、8時半には内藤新宿(現在の四谷図書館)に到着。

国道20号線を進み、仙川で一里塚跡を確認(10:00)。 

調布市に入り、菊野台で妙円地蔵、国領町で、常性寺、調布不動尊、小橋馬頭観音を見る。場所は深大寺の南側に位置する。

小島の一里塚を過ぎると近藤勇の像のある西光寺。

中央自動車道、味の素スタジアムの近くに行人塚がある。

府中市に入り、染谷不動、宿場跡あり、市中心部で武蔵国府跡のある大国魂神社ではお祭りが開かれていた。

府中高札場、番場宿のつぎに、旧鎌倉街道と交差する鹿島坂。以前走った時のかすかな記憶が残っていた。

弁慶坂を過ぎ、本宿に入ると正午(32Km地点)。武蔵府中熊野神社古墳は、結構大きい。

谷保天満宮は日本で最初の自動車遠乗会が実施された。境内では結婚式の記念写真が撮影されていた。

国立市に入ると、元上谷保村の常夜燈、元青柳村の常夜燈、馬頭観世音がある。立川市に入り、マクドナルドで昼食。

多摩川の河川敷で馬頭観世音を目印に、立日橋を渡ると日野市に入る。曇空になっていて、気温は走るには丁度良い。

日野宿本陣、問屋場、高札場を見ながら、日野駅の先で坂下地蔵を確認。線路で道が分断されているので、

迂回して日野自動車工場の前を過ぎて、八王子市に入る(44km地点、14:00)。

大和田橋で焼夷弾・弾痕を確認。新町の竹の鼻の一里塚を過ぎて旧道を間違えて、少々遠回りして、追分道標に到着。

並木町の一里塚から旧道へ入る。風が出てきて気温が下がってきたので、涼しい。高尾駅に15:30に到着。

51km走破して、自宅へ戻る。

    430日 高尾駅〜小仏峠〜鳥沢駅 38.9Km

7時半に家を出発、東中野駅から高尾へ向かう。9時に高尾へ到着し、今日は最初の難関小仏峠越え。

JRを越えて西に向かうと、小仏関所跡がある。ハイキングで山に向かう人が多い。念珠坂、ふじや道標、

小仏バス停、宝珠寺を過ぎると山道に入る(57Km地点、9:50)。

比較的整備された山道を進み20分ほどで峠に到着(標高1580m10:05)。

 

ハイカーのほとんどは、高尾山周辺の散策をするようだ。旧道を下るハイカーはほとんどいない。小走りでどんどん下る。

中峠をすぎて、底沢に来ると道が広くなった。山原宿本陣に入り、給水でしばし休憩(10:40)。

相模ダムを左に見ながら、与瀬宿に入る。

山道の旧道を進み、赤坂をとおり吉野宿に入る。高札場、本陣跡を確認し、しばらく進むと小猿橋を渡る。

藤野町で関野本陣跡を見て、増珠寺の庚申塔をすぎて、旧道へ入り御留坂をくだって国道に戻る。

この後、道を間違えて、境川橋をわたり、石楯尾神社の先まで進む。ドコモのギャラクシーのGPSで位置を再確認して、

諏訪関跡 諏訪番所跡にたどり着く(12:49)。急坂で昔は大変だったようだ。

上野原市に入り、高速道路を越えたところにある一里塚(塚場)を過ぎるとほどなく、市内に入る。ラーメン屋で昼食休憩(13:00)。

しばらく進むと、国道から高速道路沿いの旧道に入る。鶴川宿に入り、大椚(くぬぎ)の一里塚、大椚宿と静かな集落を進む。

高速道路脇に長峰の砦跡があった。談合坂S手前から野田尻宿に入る。お玉ヶ井、西光寺、一里塚(萩野)(81km地点、14:40)。

矢坪坂の古戦場跡を過ぎると旧道の山道を進む。崖際を進む危険な道だ。馬頭観音、座頭ころがしをすぎて、犬目宿に向かう。

義民「犬目の兵助」の生家がある、一里塚(恋塚)あたりは坂が繰り返し続く。少々ばててきた。

大槻市に入ると一里塚(鳥沢)を経てJR鳥沢駅に到着(15:47)。道も間違えたので、走行距離は90Kmとなった。

    53日 鳥沢駅〜笹子峠〜甲府駅 43.5Km (甲府にて宿泊)

 鳥沢駅に9時前に到着。残工程は、まだ115Kmほどあるので、今日はできる限り前に進みたい。

天気は曇、昼から雨になりそうだ。今日一番の難関、笹子峠越えがある。

 

猿橋を見て、猿橋の一里塚をすぎると大月駅。

道標石、一里塚跡(下花咲)、庚申塔、馬頭観音、大月宿本陣を過ぎると、大月IC、初狩町に入り、山本周五郎生誕の地がある。

唐沢橋バス停そばに首塚。

笹子町に入ると、上り坂になってきた。立石坂の立石、親鸞聖人念仏塚の旧跡、

黒野田宿の笠懸地蔵、一里塚(黒野田)、妙心寺と進み、笹子駅を通過。105Km地点で11:40。笹子峠の旧道に入る。

細い山道を登り、矢立の杉に着く。観光客が数人いる。

 

甲州街道はサイクリングを楽しむ人が多いが、

笹子トンネル(旧道)の入り口でもたくさん休憩していた(18.8Km地点)。

トンネルの上の急坂を登る本来の笹子峠に向かう。峠では老夫婦が昼食休憩中。あいさつを交わす。

峠の写真をとったが、疲れのせいか、うまく撮れていなかった(12:35)。下りも旧道の山道を駆け下りる。

桃の木茶屋跡があった。峠から30分ほどで駒飼宿脇本陣、本陣に到着。空の雲行きが少しずつ怪しくなってきた。

高速道路をくぐると鶴瀬関所跡に着いた。ゆるやかなくだり坂が続く。血洗沢、鞍懸、近藤勇ゆかりの柏尾古戦場、

柏尾坂、大善寺、国見坂を過ぎると勝沼宿に入る(121Km13:50)。

勝沼氏の館跡、脇本陣、本陣、ようあん坂を進む。空腹と疲労感が強いので、午後2時過ぎに、街道のレストランでスパゲティを食べて休息。

雲行きはだんだん怪しくなってきた。1時間ほど走り、笛吹市にはいる。

笛吹権三郎之像、鵜飼山遠妙寺を経て石和市内に入る。本陣を過ぎたあたりから小雨が降る。1時間ほどひたすら走る。

甲府市内に入り、道標石を確認し。宿泊するホテルを探す。雨が強くなってきた。18時に無事ホテルに入る。今日は疲れた。

    54日 甲府駅〜下諏訪神社 75.9Km

残り75Kmなので、朝は早めに出発。朝食をしっかりとって7時半出発。前日の雨で朝は肌寒いが天気は良い。

高速道路を横断すると140Km地点、甲斐市竜王町に入る。古跡保存標識、道標石を確認し、塩崎駅手前で泣石を見る。

庚申塔を過ぎて、塩川橋を渡って韮崎市に入る。前方には山頂に雪の残った南アルプスが望める(8:44 150Km地点)。

 

十六石、庚申塔、馬頭観音を見ながら釜無川を渡り、石仏、道祖神を過ぎて徳島堰沿いに進む。

庚申塔、北杜市に入り、武川町で道を迷う。庚申塔を過ぎて一里塚を確認。尾白川の尾白川橋を渡ると間もなく台ヶ原宿に入る(11:30 167Km付近)。

宿場内には、道祖神、本陣跡、常夜石灯篭、高札場、郷蔵跡があり、宿場中央付には観光客も見える。

登記所跡、一里塚を過ぎて宿場を後にする。天気もよく暑くもなく気持ちよく進む。

北杜市白州町に入り、本陣跡を過ぎて、国道に合流すると教慶寺の地蔵菩薩がある。国道脇の旧道をしばらく進むと山口関所跡、西番所があった。

 

国界橋を渡って旧道をすすむと野サルが木の上にいる。橋があったが、通行止めで引き返す。

ここまで、街道を歩くハイカーを何人か見かける。国道から離れて、日蓮上人の高座石、武川筋逸見筋との合流地点道標があった。

ここに標高731mの標識がある。応安の古碑、庚申塚を過ぎて蔦木宿に入る(13:00 178km付近)。

空腹感がないので、休息は取らず進む。本陣跡、川除古木で宿場を抜ける。枝垂桜がきれいだ。

石仏群を過ぎて、とちの木風除林、重修一里塚があった。標高は950mで、高台になっていることもあり、少々空気が冷たく感じる。

諏訪郡富士見町に入る、庚申塔 道祖神、庚申塔を過ぎて、国道に出るが、間もなく、馬頭観世音を目印に旧道に入る。

石仏群、御射山神戸の一里塚がある(14:40 190Km付近)。

 

間もなく青柳駅が見える。

国道に入り、金沢宿本陣跡、石仏群を過ぎて権現の森がある。ここの周辺は昔、刑場跡だったらしい。

しばらく国道を進み旧道は道祖神を目印に鉄道を横断する。鉄道と川沿いに進み再び国道に出る。

高速道路を越えると195Km地点。

茅野市に入り、三輪神社 おか女神社がある(15:45)。茅野駅前をとおり、間もなく、諏訪市に入る。ゴールは近い。

疲労もだいぶ蓄積してきた。

16:30に、五十一里塚の200Km 地点を越えた。歩きも入る。標石を過ぎて、桑原城跡が右方向の山に見える。

諏訪市の中心街が近づき十王堂跡を見て、山沿いの道を進む。

五十二里塚を過ぎると諏訪湖が見えてきた。

 

承知地蔵尊を過ぎると程なく、下諏訪神社に到着(17:50)。

感動感動!!

神社で道中の安全に感謝してお参りする。

下諏訪駅を18:30の電車で、諏訪駅に向かい。夕食の蕎麦を食べる。特急電車で自宅に向かう。

しばらくして、胃の調子が良くなく、久々に車内のトイレへ直行する羽目になる。車内は甲府で満席になるほどハイカーでいっぱい。

10時前に自宅に到着。

最終日は、少々がんばりすぎでバテテしまった。