99.宮古島100Km遠足

南国の海は青かった!!それ以上に暑かった!!

(きれいな海を見たので、今年はいい年になりそうだ。)

昨年6月のしまなみ街道100Km以来の半年振りの大会となる。

今月早々50歳の誕生日を向かえ新たなウルトラランナー人生を楽しむためにも、記念となる大会だ。

普段は、関東周辺を走り回っていて、房総半島や大島一周など、ジャーニーランを志向したジョギングが多くなっている。

こずかい貯めて、年に何度か遠征気分で大会参加することが楽しみになってきた。

今回はなかなか参加ができない南国の宮古島で、年の初めをウルトラで満喫することにした。

 

今回の目標と対策。

初めてのコースは、マイペースをどう維持するかがポイント。

天気予報によると20℃を越えそうだ。昨年12月に仕事で宮古を訪れたのが最初なのだが、

蒸し暑くて、夏の始まりを感じた。暑さ対策、特に熱中症対策として塩分補給が大切になる。

とにかく、最高の景色、東平安名崎の青く緑色の海をしっかりと見たい。

スタート前準備

スタート会場のホテルに宿をとる。参加手続きをホテルのロビーで行う。参加賞はTシャツと泡盛。

前泊なので、ゆったりと過ごせる。夕飯は、宮古の魚介類を泡盛で堪能。

外気温は20度くらいありそうなので、窓を開けて就寝。

朝食はホテルの粋な計らいで朝2時半からとることができるので、スタート前の4時ころからゆっくりくつろぎながら食事ができた。

今までの大会の中で、精神的にも肉体的にも開放感と安心感で走る前から癒される。

昨年は後半雨と寒さで体調を崩したランナーがいたと聞いたのだが、今回は終日20度を越える暑さが予想される。

万が一の寒さ対策は、半袖ベストと指なし手袋をウエストポーチに収納した。

今回は中間エイドでの着替えは、取りやめた。

上は、奥武蔵ウルトラ大会の半そでTシャツ。

シューズは、今回新調。バーゲンで購入したM800FNewBalance M800F 。

ウエストポーチには、いつものとおりカメラ付き携帯電話、小銭。

午前5時スタート
今回で12回目の大会。警察から交通ルールの厳守を指示されており、歩道中心のコースとなっている。

あたりは真っ暗で満天の星空が見えてとてもきれいだ。気温は20度で暖かい。

スタートから数Km は真っ暗で十分足元を注意するようにアナウンスがあった。

 

朝食をしっかりとって、乳製品をいただいたせいか、5Km手前からおなかの調子が絶好調?のきざし。

コンビニのトイレが恋しいのだが、待ちきれない。

Kmのエイドでもトイレがなく、関西弁でいう「いのきピンチ」状態。

さとうきび畑の小道で再び満点の空を見ながら、気分も体も放心状態!。

ティッシュを忘れたので、島内一周の撮影ポイントのメモ用紙が役に立った?

日の出は720分頃なので、地平線はうっすら青みがかっている。

宮古島中心街の平良市内の海辺を通過。

10数年前の北海道の職場で、出会ったN先輩がマラソンを始めていたことから、

今では連絡を取るたびにウルトラマラソン談義をしている。

今回この大会に出ることを年賀状で知ったN先輩が、北海道から参加するA女性ランナーを紹介してくれた。

ナンバーカードを確認して見つけたので、声をかけてN先輩の話をする。

身障者の伴走をかねて走っていたので、走歴豊富なベテランランナーだ。

足元がまだ暗いので、お互いに気をつけて行きましょうと声を掛けあう。

10Km地点で1時間10分(午前610分)。

 

10Kmから先は山間をとおる。沿道から早起きのお年よりの声援を受ける。

16kmエイドは42Kmエイドと併用。帰りも寄ることになる。

暑さ対策のため5Km毎のエイドで塩分補給(地元の塩一つまみ&梅干)は欠かせない。

コーラがあったのでいただく。

ボランティアの女子中学生との会話。

「おねーちゃん、初めてコーラを飲んだ人はびっくりして言ったそうな。なんて言ったと思う。答えは、なんだ?こ〜ら(コーラ)。」

どんびきでした。

20Km 地点で2時間20分(午前720分)。

 

朝日が雲から見え始めたのは、島の北側、池間島手前の西平安名崎に近づいてから。

曇り空ながら朝日を受けて池間大橋眼下の海は青緑できれいだ。運が良ければ海がめが見えるらしい。

1Kmほどの橋を朝の心地よい風を受けながら走る。

池間島を一周するころから暑さを感じてきた。蒸し暑い。池間灯台あたりで30Km

30Km地点で3時間26分(午前826分)。

 

30Kmから40Kmは来た道をもどる。真っ暗な時間帯で通過した町並みがはっきりとみえる。人通りはない。

40Km地点で4時間29分(午前929分)。

 

42Kmエイドで頭から水をかぶる。塩分もしっかり補給。ロールケーキがおいしかった。

エイドを過ぎてから一度東側の海と断崖絶壁が続く海岸線を見渡せた。

その後は山間をとおる。緩やかなのぼり坂が延々と続く。

48Kmの芋麻村が中間地点。

名物さとうきびジュースを2杯いただく。豚汁ならず地元の牛肉入り汁をいただく。あまり休息せずスタート。

50Km地点で5時間38分(午前1038分)。

 

ひたすら山間を緩やかに登る。単調で面白くない。道路の左は絶壁の海岸線が広がっているのだか、まったく知る良しもない。

小高い海岸線が海風をシャットアウトするので、余計暑さが気になる。でも空は真っ青、気分は落ち込まない。

自販機がないので、エイドが待ち遠しくなってきた。

疲労感は少しずつ蓄積してきているが、体調はすこぶる快調で、上り坂を歩くことなく快調に走れる。

このペースは11時間台でゴールできるほど、ちと速すぎる。

途中見つけた自販機で冷たいお茶を飲む。暑さがじわりと効いてきている。熱中症に気をつけねば。

くすくべ公園前の60Kmエイド手前の自販機でまた冷たいお茶を購入。

60Km地点で6時間47 (午前1147)

 

エイドではトイレ休息。腰をおろしてしばし休憩。

まだまだ山間が続く。それもゆるやかにのぼりが続く。時折海岸線が見ることができると気分が晴れる。かんかんでり、青い空、暑い。

エイドごとにしっかり頭から水をかけてもらう。冷たくて最高。エイドのボランティアに感謝です。

エイドの皆さんも今年はこの時期にしては本当に暑いとびっくりしている。

はっきり言って北海道育ちの私にとっては真夏です。

65Kmを過ぎると今回参加の大きな目標でもある宮古島で一番の絶景ポイント東平安名崎だ。

岬の入り口67Kmエイドから歩きを入れた。

暑さがきつくなってきたことに加えて、ここまで20Km近く上りを坂を走りきったことから、スタミナ配分を考えると無理はできない。

ゆっくり給水しながら疲れを癒す。岬から折り返すランナーも疲労度合いが大きそうだ。暑さがこたえている様子が顔に出ている。

灯台を一周してもどってくる。

岬の東側の海辺がとにかくきれいだ。灯台、海岸線、マムヤの墓を写しながら休憩モード。

帰り道の岬の途中が70Kmポイント。

70Km8時間14分(午後114分)。

 

最後に岬の入り口の小高い高台の絶景ポイントで写す(観光客がバスでたくさん訪れていた)。

海宝館を左折する、半分走っては歩くのペースになる。若干胃の調子がよくない。軽い熱中症の始まり。

しばらく歩くと体調が少し戻る。上り坂は歩き、下り坂と平坦路は走るというペースを維持。

海岸線を走るが所々しか見られないのがつまらない。

80Km地点は9時間45分(午後245分)。

 

85Km手前からシギラベイカントリーの海側を走る。

このあたりに着てからも胃の調子も回復せず、歩きが多くなる

左側に海岸線が見渡せるし、右はゴルフコースと贅沢な景色だ。

しばし歩きながらきれいな景色をじっくり堪能。

ゴルフ場の塀垣や沿道の石がピンクや白っぽいのでよく見ると珊瑚だ。

海岸線が沖に進んだらしく、死んだ珊瑚の岩が海辺の雑草の中で岩のようにむき出しになっている。

85Kmすぎたあたり上野ドイツ村がある。

ランナーの宿泊所もあるようで既にゴールしたランナーや応援の人が沿道で声援してくれる。

再び、道路は平野部に入り景色も単調で相変わらずつまらないが、夏の青空は相変わらず気持ちがいい。

本大会が11回目の参加というランナー(60過ぎかな)に出会う。

昔と比べて、舗装道路が多くなり、かなり走りやすかったそうだ。

Tシャツがギリシャのスパルタスロンなので、かなりの兵です。

お互い胃の調子が悪いのでしばし並走といより並歩。

来間島が近づいてきた。

90Km地点は11時間27分(午後427分)。

 

日差しも弱くなり、来間島で夕日が見れそうだ。

走っては歩くを繰り返すも歩きを多くした。ゴールするときに体調を崩して晩飯がまずくてはかなわない。

来間大橋では、多くのランナーと声を交わすが、時間帯を考えると、ちと少ないようだ。

全般的に疲労感ただようランナーが多いようだ。日中の暑さが堪えているのだろうか。

島の展望台で橋の全景を堪能して写真をとる。島の対岸には、ゴールのホテルが見える。

日の入り頃がゴール時間になりそうだ。

さとうきび畑の後方に夕日が見えてきれいだ。

暑さは感じられないが、暖かい。ホテル敷地内に入ると、ホテル関係者や、タクシーの運転手、

ボランティア、ゴールしたランナーや応援団がねぎらいの言葉をかけてくれる。

大満足の中、南国での今年最初の大会を終えた。

13時間12分。午後612分。日没。お疲れ様でした。

 

追記:

@    ゴール後はしっかり湯船で疲れを癒す。胃の調子はなかなか戻らず、水分をしっかりとるだけで、疲労感もあり夕食は控えた。
夜中に熱中症の影響か軽い嘔吐。

A    参加賞は、Tシャツに泡盛(大瓶)。参加記念で大会名入りの泡盛も購入(大瓶と小瓶)。酒好きの私には最高。職場のお土産になる。

B    写真より絵葉書がやっぱりきれいなので、絵葉書購入。

次回の大会は、6年ぶりの新宿シティハーフマラソン(127日)。国立競技場で走るぞ!