96.2006えちご・くびきの100Kmマラソン
初参加!! 2年に一度の大会!
(半年振りの100Km、5つの山越え疲れました。)
2年に一度の開催で有名なえちご・くびきのマラソンについに参加することができた。
今年は、年のはじめから、親父が入院し6月に他界、同時に転勤、更には、来年の子供たちの受験に向けての準備と忙しい半年がすぎていった。北海道の生まれ故郷への納骨や御袋の生活基盤の整理もまずはひと段落して、気持ち的にも少々落ち着いてウルトラの大会に臨むことになった。こんな状況なので、毎月の練習は、週末中心となり、例年の半分程度の走行距離であるが、ジャーニーランを組み込むなどして練習を工夫してきた。
5月の野辺山に参加して以来、大山道(神田明神〜伊勢原、大山)、例幣使街道(高崎〜日光東照宮)のジャーニーランを行った。
今回の目標と対策。
初めてのコースでもあり、30Km過ぎから75Km辺りまで5ケ所の山越えがあるタフなコース。時間内完走をめざすのみ。全体的に練習不足であるから、マイペースを崩したくない。天候も寒くなく暑くなく秋晴れに恵まれそう。車での移動が長いため、こちらでの疲労を残さないように気をつける。
スタート前準備
スタートは、ハープパンツ、半袖シャツ。
着替えエイドの準備は下記のとおり。
47Kmエイドに、片袖シャツ(厚手)、靴下。70Kmエイドに、長袖袖シャツ。
ウエストバックにカメラ付き携帯電話、小銭、ハンドタオル。
午後5時スタート
高田馬場を金曜日の午後3時に出発。一般国道を経て、午後11時頃上越に到着。午前5時気温15℃と温かい。日中は22℃くらいの予想だ。スタートは真っ暗だが、東の空は青みがかってきた。
一路、平野部を東に向かい山裾に沿ってすすんでいく。平坦な道が続くので、10Km1時間のジョグペース。暑くないので、走りやすい。途中、4度完走しているランナーからの話によると30Km過ぎから最初の山越えに入るらしい。小学校のエイドでトイレ急速をとり、体調を整える。給水も10Kmに一度のペース。体が求めるタイミングで給水。梅などで塩分も補給。乾燥しているせいか、汗の乾きも早く走りやすい。
30Kmで2時間56分経過。平地のせいかペースが速い。長い坂道、5Kmくらい続いているだろうか。急な坂は歩くが、総じて走って上りきる。坂の途中で、小さな滝があり、写真をとる。
40Km,で4時間5分、フルで4時間18分、50Kmで5時間14分、はっきりいって私のウルトラでは記録狙いの早いペース 。が、体調はいいけど、胃が少しむかつきぎみ。軽い熱中症の始まり。前半の水分補給が少なめだったようだ。後半に向けて、50Km過ぎのエイドでしばし休息。トイレと食事をゆっくりとって胃の調子を整える。
山はまだ二つ越えただけ。のこり3つは無理せず、歩きを入れざるを得ない。下りも慎重に走る。上り坂はスタミナ切れにつながり、下り坂は足への負担が大きくなるので、平地より慎重に走る。標高は700mくらいで標高差は2,3Kmで300m上る感じだ。新潟の山間部は静かで、自然たっぷり。沿道では、地元の老若男女たくさんの人が、声援を送ってくれる。ウルトラの大会らしい雰囲気だ。秋空で空気もすっきり、気持ちがいい。
最後の5つ目の山越え2Kmの上りは完全に歩く。後続から来るランナーが前半の平野部でのペースアップがペースを乱していると話している。中盤の山越えが続くとなかなかペース維持が厳しい。特に今日は、天候が最高だ。75Kmで山を下ると、平地のみ。程なく、JR沿線(虫川大杉)に出てくる。景色は最高、されど胃の調子は良くない。胃がこみ上げてくるので、歩きを入れた走りのペースは8分台/Km。1Km走しって歩きを入れるペースにかえる。完全にウルトラモード。エイドの水がぬるいので、自販機でコーラなど好きな飲み物を取る。ソフトクリームを食べたいが、店がない。胃の負担をかけないように、捕食は少なめにして、塩分補給のため梅干中心。大好きなそばが食べ切れなかったのが残念。75Kmから体をだましだましで走ることになった。
80Kmで9時間47分(午後3時17分)。
足は十分完走できるほど疲労は少ないが、依然として胃が不安。着替えた片袖半そでが黒色なので、白く塩分が放出されたのがわかる。明らかに軽い熱中症に入っている。時折、嘔吐するが何も出てこない。(今回、80〜90Kmが一番つらかった。)日が陰ってきたので、一番の不安は気温が低くなること。疲労からの寒気と寒さが重なると一気にスタミナを消耗することになる。
時間的には十分完走できるので、景色を堪能することに努める。
90Kmで11時間22分(午後4時52分)。
ついに、新潟の海を見ることができた。風もなく海はなぎ。寒くない。日の入りの写真がとりたくて、エイドによらず走り去る。通行人に写真をとっていただきながら、ついに夕日を捕らえる。大会に参加したお土産だ。
残りは10Km。まだ3時間あるので、故障、事故がなければ完走だ。
胃がこみ上げてくるまでは、ゆっくり走る。歩きが入るので、9分台/Kmペース。
95Kmあたりで5時半を過ぎて、日が落ちる。照明塔が数100mごとに設置されて、足元が安心だ。残り3Km手前辺りから、氷のろうそく台にともされたともされた明かりでルートと足元を照らしてくれる。幻想的な雰囲気をかもし出す、粋な計らいだ。毎度のことだが、ゴール写真のポーズを考える。やっぱりオーソドックスなガッツポーズにしよう。
ゴール会場のアナウンスが聞こえてきた。午後6時半、13時間53秒でゴールする。
天気に恵まれた印象に残る大会になった。
追記:
天気に恵まれ、寒くも無く暑すぎもせず、快適な1日と言えた。コースが不案内な分前半、50Kmまでとばしすぎかつ水分補給も少なめになった。後半は、体の体調に応じた無難な走りで、ウルトラランナーらしく、完走に徹することができた。ゴール会場では、ボランティアの中学生が荷物や飲み物など手伝ってくれて大変助かった。地域に根付いた大会の印象が強く、また参加したくなった。自然をたっぷり堪能できて大満足。会場で仮眠をして徹夜で高田馬場に朝9時に到着。(途中、(大宮近郊R17号)健康ランドの朝風呂ですっきり。)
次回は、年明けの、新宿シティーハーフに次女と参加?小学校最後の思い出にしたいな。