91.夜叉ヶ池伝説マラニック

昨年に続き、岐阜へ遠征。初参加の大会。

暑さで有名な大会で、夜叉が池ルートを堪能!! 

参加者は通常コース275名、スペシャルコース35名の総勢310名。

昨年の飛騨ウルトラファイナルに続く、2度目の岐阜遠征。各地のウルトラに参加すると、夜叉が池のウエストポーチを持ったランナーに出くわし、一度は参加してみたい大会の一つであった。また、暑さで有名な大会の一つでもある。

12日で135Km(初日45Km、翌日90Km)走るので、一般的には体の負担は軽いと思われるが、果たして暑い暑い美濃の国で体が持つか一抹の不安抱えて参加。

初日は11時スタートなのだが、いつものように愛馬で行くにはちと遠いし、疲れた体での帰路は事故の元。

金曜の夜行バスで名古屋へ向かう。JRで大垣までいき、近鉄で広神戸に着く。

天気予報では、台風が近づいているので、曇晴。気温は前日まで36℃あったのが、31℃前後と幾分低い。しかし道産子育ちの体には酷である。日頃の練習とウルトラの経験で乗り切るとするか。

初めてのコースなので、3箇所の荷物預かりもあり、着替えも多めに用意したので、移動するには荷物が少々重い。

 


今回の目標と対策。

完走したランナーのHPによると、なにせ暑さは尋常ではないようだ。今回は、暑さ対策につきる。2日目の体力温存が鍵となりそうだ。

@    胃薬対策はとらないで、胃の体調を維持。 

A    イーブンペース走(7分台/Km)だが、初日から登りは無理せず歩きを入れる。

B    塩分補給(梅干)は毎回エイドで忘れずに。氷は頭と首。

C登山ルートは安全第一で、決して怪我をしないこと。

初日の部                             

午前11時スタート
開会式にも参加し、気分も盛り上がる。最高齢は74歳と73歳の男女と見て聞いて驚く。

スタートで氷を詰めた軍手をいただいて帽子の中に入れる。日吉神社では地元の太鼓が出迎えてくれる。神社で安全祈願。夜叉堂は、伝説に登場する娘の実家。ここでもお参り。

既に顔から汗が吹き出てくる。曇天なのだが、蒸し暑い。池田温泉東から丘陵地帯に入る。茶畑がつづき、小さな神社やお寺が多い。アップダウンが続き、きつめの登りは無理せず歩きを入れる。

エイドでの水や梅干もしっかりとる。茶畑から美濃の平野が見渡せる。茶畑を過ぎ、粕川大橋、川原神社、西平ダムと揖斐川沿いに北上する。西平ダムあたりで20Kmとなり、ランニングハイ状態になる。

(20Km2時間18分:7分弱/Km

時折日差しも強まり、気温も30度に達してる感じだ。濃い緑色の川と山々の緑が新鮮で気持がいい。久瀬、藤橋一体は結構下りも有り走りやすい。逆に帰りはしんどい感じだ。

旧藤村役場のエイド(34.7Km)でトイレ休息。各エイドで氷の補給と梅干による塩分補給はうまくいっているようだ。空腹感も出てきて、このエイドで海苔巻をしっかり食べる。胃の調子もいいようだ。

横山ダムをすぎると渓谷に入った感じが強まる。奥揖斐湖を右に見ながら進む。森呼吸という地名を抜けると、ほどなく今晩の宿泊地である坂内小学校につく。すぐ先の道の駅でソフトクリームを食べる。ウルトラで欠かせないエネルギー源だ。売店の女性からも声援をもらい、ゴールの遊ランドへ向かう。道中祭りの会場でもあるので、声援も多く最後の踏ん張りでゴールする。

45.1Km5時間28分:654/Km:午後4時半)

仮設のシャワーで汗を流し、祭り会場で弁当や地ビール、鮎の塩焼きなどでゆったり気分を味会う。

と、、、、その時電話がなる(午後548分)。会社から千葉で地震発生、足立区で震度5強!。災害対策メンバーとして駆けつけねば!でも無理だ!

幸い会社の設備に被害がなく一安心。電話とメールで家族の安全も確認して、ほっとして地ビールをお代わり。

大会のワゴン車で宿泊場所まで送ってもらい、体育館で寝床を確保。7時には、ごろ寝となり疲れた体を休める。速報版によると今日の順位は146番目あたりのようだ。明日の朝食(おにぎり3個、バナナ2本、お茶1本、オレンジ1個)をいただく。

午後9時消灯。熟睡。

2日目の部                          

午前3時半スタート

夜中に雨が降っていたようだ。2時半の起床時間の前に、混雑をさけるために早めのトイレと歯磨き洗顔。体に異常もなく、軽いストレッチで体調を整える。昨晩の早めの休息が功を奏したようだ。

お握り1個とバナナ1本を食べる。

真っ暗な3時半にスタート。気温は25℃くらいなのか、まったく寒さを感じない。昨年は、夜も寝苦しく、スタート時点ですでに汗も出て蒸し暑かったそうだ。今年は例年になく涼しいという。

ライトをつけたランナーは意外に少ない。暗いので坂道かどうかもわかりづらい。体調がいいのを幸いに知らず知らずペースアップしていたようだ。30分ほどで胃がむかつく。早速歩きを入れる。

まずは、なんとしても夜叉が池を見なくては。今からヘロヘロになったら、完走は無理だ。そもそも、朝の3時から5時くらいまでは生理的に体が動かなくて当たり前だ。4時過ぎから空も明るくなってきた。

走りと歩きを入れても、1Km7分から8分のペース。11Kmあたり(午前5時過ぎ)のバイクランドあたりから、体調も復活。基本的に登りは歩きでいく。

午前610分林道の終点の鳥居(21Km地点)が見えた。

登山用のシューズとマイ軍手に取り替えて、いざ登山道へ向かう。沢を2つほど渡るといきなり急なのぼり、ロープをつたってのぼる。山腹を進みながら徐々に登るが、もやが晴れた前方にS字に登るランナーの列。そのうち昇竜の滝が前方に見えた。そこを過ぎると、ロープをつたってのぼる急な斜面。記念写真をとるにも、カメラを落とさないように足元も気をつけながらの命がけ作業だ。右には夜叉の壁が見える。

池の入口で、モリアオガエルの卵をみることができた。霧がかかっているので池の大きさがわからない。遊歩道から、池の中のおたまじゃくしやイモリが沢山見える。

神社の近くで、夜叉が池をバックに記念写真(午前727分:24.2Km)。

帰りの崖下りは、ロープがなければ谷底へ落ちてしまいそうなくらい、危ない!!登り下りのランナーで声を変えあい、注意しながら道を譲りながら進む。

林道終点で、登山用シューズを廃棄し、履き替える。ここから坂内小学校までは、坂道が続くので、ゆっくり下る。朝のジョギング気分で爽快だ。道の駅で牛乳を飲み胃腸もOK。小学校ではそばとうどん、スイカをたべて元気が出た。食欲も十分ある。なんとか正午頃には100Kmに到達しそうだ。小学校を出て、森呼吸あたりでN0166番の男性と並走する。2回目の参加で、昨年は後半ばてて、一人旅の歩きも大変だったようで、今年は気持よく完走をめざしているとのこと。最後まで互いに励まし一緒にゴールした。

森呼吸から日差しも強まってきて、例年の暑い大会に近づいてきた感じ。ランナーも前後に一人二人と少ない。旧藤橋役場でトイレ休息。給水、海苔巻、梅干と食欲旺盛。各エイドでの梅ジュースもおいしい。

久瀬村の施設エイドでビールを一杯いただき、五臓六腑にしみわたる。揖斐峡大橋の地蔵堂では、ほうば寿司をいただく。

115Km地点で10時間38分経過、午後28分。残り20Kmとなり、一安心。ゴールは午後5時頃だろうか。川原神社近くから、トイレにいきたくなった。エイドにトイレがなく、がまんがまん。川原神社でいただく水が冷たくておいしい。

粕川大橋手前の施設エイドで、トイレの場所を教えていただき、一目散に向かう。粕川大橋の運動公園のトイレ。ペーパーがあって、セーフ。エイドのお母さんが、トイレに来て、紙があるか心配して声を掛けていただきました。ありがとうございます。体調すっきりで、最後のアップダウンのつづく茶畑ルートに入る。久々にランナーの集団に追いついてきた。登りは歩きに徹して、平地と下りはゆっくり走る。このペースでも8分台/Km。霞間ヶ渓までくると、もうゴールまで10Kmを切っている。No166番の男性と気合を入れなおして、広神戸をめざす。400m程度走って100m歩くペースを維持。平野部に入ると暑さが一段と厳しく感じる。日吉神社を通過し、祭りの準備が始まった商店街で声援を受けながら、ゴールの公民館に到着。太鼓に出迎えられて、2人のランナーと揃ってゴール。記念写真もとってもらう。

午後4時40分。13時間10分。本日89.6Km走破。

2日間で134.7Kmを18時間38分39秒なり。

追記:
例年の暑さでなく涼しいとはいえ、やはり暑かった。氷がふんだんに用意してあり無事体調維持でき完走もできた。

行き帰りも夜行バスなので、遠征は大変でした。故障もなく、マラニックを十分堪能できた。 よかった、よかった。

次回は、 8月上旬に奥武蔵ウルトラ、これも暑い大会だ!!