89.野辺山高原100Km

5回目の完走で、楽しい野辺山の走りを会得!!
 

(ゴール後の体調は、過去5回の中でベスト。)

野辺山コースの標高はスタート地点1355m、横岳中腹(20Km)1908m、小海町(50Km)880m、馬越峠(78Km)1620mと標高差1020mに加え、山越え2箇所は、足腰や内臓へ過酷な負担を強いる国内屈指の100Kmコースです。

2003年大会で完全完走した11時間44分が最高であるが、過去4回とも走行中やゴール後の筋肉、胃腸への負担は大きく、楽しくもあり嘔吐するなどつらい大会でもあった。

自分の精神力、肉体の実力を判定するのに役立つ大会である。

2001年 12:37:03 

2002年 12:35:28

2003年 11:44:43(完全完走)

2004年 13:49:26

 


今回の目標と対策。

今回は、徹底して時間内完走をめざす。但し毎年、朝の低い気温と雨、日中の暑さ、夕方の雨や寒さと気温差が大きい。特に昨年は終日雨で体の負担が大きかった。

@    胃薬対策はとらないで、胃の体調を維持。

A    時間内完走(14時間)。

B    坂の急な登りは、無理せず早歩き。

C塩分補給、給水しっかり、軽めの給食。

Dゴールは、気持よく(体の負担少ない状態)。

                                          

スタート前準備
前回の富士五湖で気温差対策を失敗したので、天気予報にかかわらず、後半の寒さ対策を準備。

スタート時は、思ったほど寒くないので、上はロングに防寒用にビニール。指先なしの手袋。ハーフパンツ。

着替えエイドの準備は下記のとおり。

35Km稲子湯の着替えエイドに、履き替え用シューズ、半袖シャツ(厚手)、靴下。

59Km北相木村役場エイドに、暑さ対策用半袖シャツ(薄手)、着替え用ハーフパンツ、。

87Km川上村エイドに、半袖シャツ(薄手)、雨対策用ウインドブレーカ(上)。

ウエストバックに雨用のビニール長袖、カメラ付き携帯電話とタオル、小銭。 

午後5時スタート
気温10度と高いが、600m登る1900mまでは気温が下がる。長袖、ビニール、手袋で正解だった。

10Km手前から山道に入り、寒さを感じた。ペースは6分半/Kmとゆっくりぺーす。坂道トレはあまりしなかったこともあり、昨年よりもペースを落とし稲子湯の登り坂までは、走りとおす気持で走る。ペースを落としたせいか(7分台/Km)、1900m到達地点まで案外楽に到達。20Km地点を越えたエイドで、トイレ休息。あわせて、一汗かいたのでビニール半袖をしまう。塩分補給。

ここからは、下りが中心なので、調子に乗ってペースをあげると胃の調子を崩すので、がまんのスローペース。稲子湯手前1Kmからの登りは歩き中心。

稲子湯エイドで半袖に着替える。靴は替えずに最後まで使うことにした。稲子湯から1Kmほど登りを後半から走る。46Km過ぎまで下り坂が続くが、ペースはニコニコペース。気温は寒くもなく暑くもなく、丁度いい。塩分補給、給水もしっかりとる。松原湖付近の民家でいただいた水が冷たくておいしかった。

50Km小海町エイドでは、手打ちそばを食べる。近くの自販機で今日はじめてのコーラを飲む。炭酸が体に吸収されて気分一新。過去の大会で一番体の負担が少ない感じだ。

59Km北相木村の折り返しまでが、いつも長く感じるのだが、今回は暑くないせいもあり、またペース配分がうまくいっているせいか快調だ。ただ、60Kmすぎからペースをあげすぎると、胸がむかついてくるので、その度にペースをおとしたり歩きを入れて体調整えるの繰り返す。

71Km滝見の湯エイドでもそばを食べる。疲労感はあるが、ばててはいない。気力も充実し、大会を楽しんでいる。馬越峠の登り坂でゆるい登りは走る。途中雨が降り出すが峠の頂上あたりでは止む。峠でも休憩軽めにして出発。今回はどこのエイドもトイレ以外は休息は軽めに済ました。また、コーラなど個別に給水する機会も少ない。暑さが厳しくない影響であろうか。

峠の急な下りは、疲労した足腰には故障の危険がつきまとうので、今まで以上に慎重に下る。

87Kmエイドでは、ゆっくりトイレ休息。顔も洗って、最後の13Kmを楽しむ気持で出発。残り時間は2時間15分あるので全部歩いてもぎりぎり間に合う計算。

ここからは、胸がむかついたら歩きを入れる。急なのぼりは歩きを入れる。100m歩いたら100m走る。というように、無理せず楽に距離をかせいでいく。エイドをでて直ぐ雨が降りだすが長続きせず、ほっとする。

95Km付近から、ゴール会場のアナウンスが聞こえてきて、安心感と疲労感がまじる。午後5時前なので、気温も下がってきた。指なし手袋が効果絶大で、寒さ対策には必須と実感。ゴール写真のとおり、体調十分でゴールを迎える。

13時間22分、野辺山の完走の仕方を会得したような気分爽快のゴールであった。

距離

時間

Km平均

区間平均

10km

05935

0558

0558

20Km

 21224

0637

0717

30Km

 32537

0651

0719

40Km

44304

0705

0745

50Km

54854

0659

0635

60Km

71320

0713

0827

70Km

84508

0730

0911

80Km 

101830

0744

0920

90Km

114515

0750

0840

100Km

132234

0802

0944

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追記:
昨年の終日雨とは打って変わって、今までで一番気温変動のない大会であったようだ。それにしても、過酷なコースで肉体的、精神的に安定し、胃薬に頼らず体調維持できたことに大きな収穫を得た。ウルトラはとにかく無理は禁物。100Km超を目指すならばいかに体調維持をして100Kmを迎えなければならない。大きな自信となった記念に残る大会だった。

次回は、7月初旬、航空公園耐久8時間で練習の後、

7月下旬に待望の「夜叉が池」に挑戦!!