83.飛騨ウルトラマラソンファイナル
夏最初で最後の飛騨ウル大会参加
心置きなく飛騨を堪能!!
午前4時半気合十分
いつかは走ってみたいと思っていた大会。
ところが、地元の市町村合併で今年で最後の大会となる。
早々に申し込みを行う。岐阜県吉城郡国府町までは、自宅から300Kmあまり。
高速道路を使っても、5時間ほどかかる。
今回は、7月の3連休でもあったため、前日受付と開会式に参加もできて、
また大会後もゆっくり自宅へ帰ることができる。
開会式で、今回で15回目になる飛騨ウルの紹介があった。
大会発足の発端は、間寛平がスパルタスロンに参加するための
トレーニングコースに使ったことが最初だそうだ。
最初の方の大会のコースは白川郷をとおる160Kmほどのコースで
ウルトラマラソン屈指の難コースであった。
開会式の後、飛騨市古川町のNHKの朝のドラマの舞台になった
「さくら」のロウソク屋の三嶋屋や瀬戸川と白壁土蔵街、
野麦峠文学の碑、起し太鼓などを散策。
四十八滝温泉遊湯館で温泉で移動の疲れを癒し、スタート会場の国府町福祉の里の駐車場で車中泊。
夜中、雷がなり、1時間ごとに大雨が降ってはやむの繰り返しで、
大会が中止にならないか心配になるほどの天候。
(北陸福井地方の水害をもたらした雨であった)
午前4時小雨であった。
今回の目標。
野辺山100Kmほどの勾配もなく、山道を走ることもない一般道路を走るコース。
はじめてのコースでもあり、また最後の大会でもあることから
しっかり楽しむことに専念する。
目標ではなく、到達予定時間として、14時間じっかり使うことにした。
土砂降りの心配もあることから、4AS(19Km地点)でシューズとウエア、
11AS(49Km地点平湯ビジターセンタ)でシューズとウエアを着替として準備。
特にシューズは、11ASからは下りが30Km続くので、
少々重たいがクッション性、安定感のあるNB1122を用意した。
スタート〜4AS(19.5Km)
小雨の中、総勢169名がスタート。途中から雨がきつくなったので、携帯用ビニール合羽を着る。
ペースは6分/Kmペース。雑誌にでたり、ウルトラ仲間では有名な女性のKさんと5Km付近で遭遇。
彼女の走りのペースを勉強するために、並走することにした。とにかくペースが一定で安定感がある。
走っていていわゆるニコニコペース。雨が降って暑くないこともあり気持ちがいい。
4ASまでの約15Kmは、いい勉強になった。
(1時間59分経過)
4AS(19.5Km)〜11AS(49.TKm平湯ビジターセンタ)
シューズの濡れも少ないので、着替えをしないで出発。
しかし、雨が本降りになり始めた。ここから登りが続く。
4Kmごとのエイドで細かな給食をしながらペースは7分/Km。
8AS(37.9Km)までは、勾配もゆるいので、しっかり走行。
ここからは勾配が急になる部分もあり、途中歩きを交える。
9ASから10AS(平湯峠頂上までは)、時間の余裕もあり後半のスタミナ温存のため
しっかり歩く。10AS平湯峠(44.3Km)で5時間5分経過。
記念の写真をとって、しっかり給食もとる。
ここからはくだりが延々とつづく。峠をの小雨から、徐々に晴れ間が広がってきた。
天候は回復しそうだ。上高地方面に向かう道路もあり、飛騨のど真ん中を走っている。
急な下りを慎重に走り、11AS平湯ビジターセンターに到着。5時間41分経過。
濡れたシューズとウエアを着替え、トイレ休息、カップ麺を食べてしばし休憩(約15分)。
11AS(49.TKm平湯ビジターセンタ)〜18AS(75.4Km上宝村役場)
長い長いどちらかというと単調な下りが続く。シューズは下り用のしっかりしたNB1122で足元は安心。
福地温泉(56Km地点)、奥飛騨温泉郷(60Km地点)と小さな温泉街を抜けていく。
まさに奥飛騨ど真ん中。走っているより温泉につかっていたい気分になる。
あたりは静かで、濃い緑の中空気がおいしいい。気温も徐々に上がってきた。
なかなか訪れることのできない岐阜奥飛騨を堪能しようとゆっくりペースでマラニック気分で走る。
65kmあたりでさすがに疲労感がでてきた。
ドライブイン杖石駐車場(16AS68.5Km地点)でソフトクリームを食べながらしばし歩きを入れる。
気持ちが落ち着く。
休憩を除くと実質の走りのペースは6分台/Km。胃の調子も良く体調は全般的に良い。
日差しが強くなり、風があるものの暑い奥飛騨らしくなってきた。エイドでの休憩も少々長めにする。
18ASの手前3Km付近は急な坂。自販機で給水しながらしっかりのぼりは歩く。
18AS(75.4Km上宝村役場)に到着。9時間2分経過(午後2時2分)。
役場には中学生がボランティアで、エイドを運営してくれている。
洗面所で顔をあらって、ヨーグルトを飲んでエネルギー補給。
(ヨーグルトは、練習のときから最近取り入れて、胃腸の調子が良いので、これからも続けたい)
あと25Km.気分はマラニックでスタート。
18AS(75.4Km上宝村役場) 〜ゴール
暑さが一層厳しきなってきたので、意識してペースをおとす。
休憩入れて8分台/Km(実質走行7分台/Km)。
90Km地点の大坂峠まで、ゆるやかに登る。
エイドでは冷たい飲み物がなくなってきたので、自販機の給水が多くなる。
飲み過ぎないように気をつけながらも、胃の調子が悪くなる。
秋の甲州夢街道215Knの良い練習だと考えて、回復を待って歩きを多く入れる。
走りも超ウルトラペースにして胃への負担を軽減する。
前後に歩いているランナーが増えてきた。
大坂峠までの3Kmほどはほとんど歩き。胃の調子も徐々に回復。
峠手前のエイドでは中学生のボランティアが応援かねて迎えにきてくれる。
応援にきてくれた女子中学生に聞いてみると、昨日から夏休み入ったそうだ。
毎年、地元の中学ではボランティアをしているとのこと。
元気一杯でこちらも元気になる。岐阜にきて良かった。
(90.7Km11時間27分経過、午後4時27分)
大坂峠を越えると一気に下る。
自ずとペースアップして胃の調子が悪くなるのを防ぐために意識してペースダウン。
足への衝撃もふえるので、NB1122の威力発揮。
25ASから平地になる。エイドでは中学生が多くなり。
地元の人と一緒の声援に励まされる。
歩きたいと思っても、人に見られていると走らざるをえない。
ペースはゆっくりゆっくり。
あと数キロのゴールを目前に、今回の最後の大会になるのがさびしい。
もう一度ゆったりした気分で走ってみたいコースだ。
できれば、白川郷方面も巡りたい。
声援もひときわ大きくなり、12時間間34分経過、午後5時34分。
久々の気持ちのいいゴール。奥飛騨マラニックの完走!!
追記:
雨あり晴天あり暑さありの久々の全天候型マラニック。
胃腸もまずまずで秋の甲州夢街道への道筋が徐々にできたような気がする。
帰京してからの体調もまずまず。
1週間の休養の後、軽いジョグをしたが体に異常なし。
8月1日の奥武蔵ウルトラ75Kmで暑さ対策の走り方ができるかしっかりチェックしなければ。