76.第3回甲州夢街道215Km
無、無、無念! 3年連続リタイヤ、鬼門の甲州街道?
○本大会の難しさ
ちなみに、一般的にどこの100Kmマラソン大会も完走率は60%台ですから、下表のように本大会は難しく、日本のスパルタスロンともいうべき大会です。
年度 |
出走者 |
完走者 |
完走率 |
2001年 |
130名 |
67名 |
51.5% |
2002年 |
184名 |
76名 |
41.3% |
2003年 |
207名 |
62名 |
31.9% |
現在9月24日、大会の3日前です。
今年の作戦を整理している。
2年連続でリタイヤした原因は何か。
●2年前(高尾山口駅160Km地点25時間(午前7時))
夜間は寒さと疲労、汗対策で上下のウエアで体温調整するも、大垂水峠を下って、胃が壊れた。
お腹が減ってきたのだが、胃がむかついて食べる気がしない。
初挑戦でも在りまた春先に自宅から高尾山口まで走った満足感もあり、故障しないようにと無理せずリタイヤ。
足腰はパンパンに張っていた。
筋力強化に重点をおいて翌年度に望んだ。
●昨年(大月駅119Km地点17時間(午後11時))
朝から雨で涼しいこともあり、体調はよく笹子峠前までは前回より1時間ほど早い。
笹子峠を下って、胃が壊れた。昨年より夜間の寒さがきつく、体力消耗。そして気力もなえる。
筋力的には順分余裕あるにもかかわらず胃と寒さでリタイヤ。
胃の対策として1年間、胃薬をいろいろ試す。
今年の作戦
2回の失敗を分析し、3度目の挑戦を前に今回の作戦のポイントは以下のとおり。
@胃の対策
・基本的には胃薬を服用(ガスター10)。
用法、容量に気をつけて、8時間以上ごとに服用。
・富士見峠から甲州盆地の下りは無理せずゆっくりペース。
特に笹子峠の下りは、要注意で歩きとおす覚悟で。
(とにかく胃を揺らせない!!)
・大垂水峠の下りも要注意。
A夜間走行
天気予報によれば、日中は晴。最高気温は28℃くらいまであがるので、昼間の疲労度は大きい。
第3給水ポイント(104Km地点)を午後9時前後到着になるので、
ここから大垂水峠越え(160Km地点)の午前7時前後までが勝負どころ。
夜は、10℃以下までさがるので、汗をかいては冷えるの繰り返しを、ウエア等で保温対策。
・下はロングタイツ、上は半袖もしくは長袖ウエアの上にウインドブレーカ。
・手袋(長手の上に、指なし手袋)。
・ホッカイロ!!(年初めに確保済み。現地調達は、まだ売っていないので不可。)
・午後12時過ぎ(大月駅通過後)は、歩き中心で疲労を溜めないように。
特に登りは歩き主体で体力温存。
B昼間走行
・気温が上がりそうなので、上は長袖、下はハーフパンツで秋風を受けて涼しく走りたい。
C小間物ウエア等携帯方法
悩みました。なるべく軽装にしたいのだが、夜間走行のための着替えを考えると、
2年前と同じように軽量バックを背負うことにした。
(昨年のウエストバックは荷物の量が若干多かったせいもあり、
途中で腰への疲労が大きかった。
お腹への圧迫も良くない。)
大会前日
装備の準備完了。
家族は、諏訪から日本橋まで走ることを、家を出るまで納得していなかったが、完走と安全を願ってくれた。
昼から退社して、一路、諏訪へ向かう。
天気予報では、2日間曇晴、最高気温は26℃程度。
最低は15℃くらいだが、峠近辺は10℃以下になるであろう。
とにかく、無理せず、安全走行で完走あるのみ。
諏訪神社でお参りをしなければ。お守り買おっと。
●さて、本番
前日の受付を済ませ、諏訪神社秋宮でスポーツお守りを購入して、安全祈願のあと、
説明会を受け、気分は充実。上諏訪にもどり宿(がこ荘)に入る。
夜半に緊張感なのか、何度も目がさめる。
天気は朝から快晴。予報によると、昼間の甲府は26℃。実際には30℃近くになるであろう。
夜半は14℃なので、山間部は間違いなく10℃以下と寒い。
前半の部(スタート〜31Km地点 道の駅:蔦の木)
スタート前の記念写真をとる。
食欲は特段なく、バターロールパン1個とチョコクッキー1個のみ。
気温は15℃くらいで暑くもなく、寒くもなく。
ジョグペースで快調。5Km過ぎで上は半袖に変更。一汗かいて気持ちが言い。
17Km地点で給水&ヴァームでエネルギー補給。
31Km地点の蔦の木駅で3時間20分。昨年と同じペースだが、断然快調。
午前9時をまわり秋を感じながら走る。給水し、5分ほどで再出発。
(31Km地点 道の駅:蔦の木 〜第1給水ポイント62.2Km)
40Kmを過ぎて韮崎市内の郊外に入り、気温も上がってきた。以前食欲はなく。喉の渇きが早くなる。
昨年より調子がよいのを感じながら、しかし、胃の具合を少々気になってきたので、昼前に胃薬を服用。
50Km地点辺りから昼間の暑さによる疲労と夜間の寒さを考えて、歩きながら給水するなど意識してペースを落とす。
歩きを入れる回数も意識して多くした。
62Kmの第1休止ポイントまでは時間的余裕は十分ある。
気温は上がってきているのだが、体感があまりない。
しかし、30Km過ぎからの汗の出方は、普段より多い。頭から吹き出てくる。
第1給水ポイント62.2Kmで異常発生 (脱水症状)
予定どおり、7時間30分経過、午後1時半過ぎに到着。
しかし、以前食欲なし。ここまで、ヴァームを2回補給のみ。胃の調子が良くない。
過去2回は食事が進んだのだが今回はまったく食欲なし。
暑さによる疲労を感じる。
更に、胃の具合が良くない。胃薬は2時間前に服用したので追加できない。
胃薬が効いていないのか?
しばし、日陰で横になる。足の痙攣も発生。疲労蓄積。30分ほど休憩。結局、コーラを口にしただけで、給食なし。
次ぎのポイントまで24Kmなので、半分くらい歩くつもりでスタート。胃の復活を期待しながらのスタートになる。
ところが、エイドを出て、まもなく吐き気とともに、胃の中が空っぽになる。ついに胃がやられた。これまでの2年間と同じだ。
甲府市内を歩きとおす覚悟で、ときおり走りを入れる。暑さが厳しくなり、給水がかかせない。
ところが、給水後30分もしないうちに、吐いてしまう。汗も異常にでてくる。胃から下にものが落ちてない。
たまらず、午後3時過ぎに胃薬を服用。しかし、またもや30分もしないうちに、一緒に飲んだ水と吐いてしまう。
足腰の異常は感じられず、十分歩ける体力は在るというのに。
午後4時過ぎ、既に2時間近く歩いているが、水を飲んでは水を吐きつづけ、依然食欲はない。
さすがに歩き疲れを信号待ちなどで休息。
デイバックの肩の辺りは塩を吹いて真っ白、下のロングタイツも白い部分が目立つ。依然として、給水後の汗も多い。
体は明らかに異常信号発信中。脱水症状だ。
午後5時半 石和を過ぎた79Km地点のセブンイレブンに到着。
86Km地点エイドまであと7Km。そのあとは16Kmの笹子峠。
大月駅まで13Kmほど。歩きと走りを入れれば大月駅到着は夜中の12時過ぎ。
峠方面に厚い雲がかかり雨模様。あたりも雨が降ってきた。気温はかなり下がりそう。
胃の調子は依然良くなく。水を少しづつ飲むのがやっと。まったく食欲を感じない。おかしい。
このままつづければ、寒さ対策をしたとしても、疲労蓄積状態で大月駅まで行く自信がない。
事故に対する恐怖と不安がはしる。
30分ほど、悩んだすえに、大会ナンバーをはずす。
タクシーを呼び石和駅へ戻る。
3度目の挑戦も12時間経過79Kmで終了。
追記:
今回は、今までになく体調をととのえ、余裕をもって会場入れにしたにもかかわらず、
甲府盆地の暑さに内臓が耐えられなかった。
その証拠に、顔の日焼けは目を覆いたくなるほどで、今までない状態。
通常の100Kmマラソンと比較し、一般道でを走る緊張感というストレスとコースの厳しさを感じた。
次回への挑戦は白紙だ。
家族からは根性なし、意気地なし、無駄遣いと罵声の嵐で休日を過ごす。トホホ。
次回は、10月12日 東京夢舞いマラソン。
都内の秋を感じながら会社の仲間と楽しいジョグ!!