70.チャレンジ富士五湖117Km
雪降り止まず、47Kmで大会中止。
雪中マラソンゴールで、富士自衛隊に入所内定?
日本は私が守るだよ!!
大会会場の駐車場(午前10時半。積雪2030cm。)
写真差し替えあり。

今年の作戦
数日前からの予報では、終日の雨とのことで、雨対策を検討。
昨年は、曇天であったが、気温が低く、防寒対策でのりきった。
今年の対策は以下の通り
1.装備
@上着:速乾性の長袖+ウインドベスト+ウインドブレーカ
  ・47Km着替えポイント:半袖、靴下、手袋準備
  ・67Km着替えポイント:長袖、靴下、手袋準備
A下着:ロングタイツ
  (69Km着替えポイント:ウインドブレーカ下)
Bシューズ:スタート、47Km,69kmで取り替え計3足
Cその他:カイロ、ウエストバック、小銭
2.時間
昨年は、完全完走で13時間20分台。
今年は、悲願の甲州夢街道のため、とにかくペース走重視。
悪天候でもあるので、7分/Km前後を維持して、13時間30分前後が目安。
とにかく、昨年より疲労感の少ない走りを目指したい。

天候は雨?というか、とんでもないことに!!
今年で4回目の参加になるが、毎度のごとく前夜に富士吉田市の富士北麓公園に到着。
既に、調布あたりから雨がしとしと降っていた。
朝3時の、腕時計のアラームで目を覚ますと、外は雪が降っていた。
雨交じりの雪で積もってはいない。
4時半の117Km部のスタートに向けて、準備は万端。
参加者は、117Km部371名、100Km部483名、77Km部245名。

スタート直後から雪
スタート前のアナウンサーから、
「雪が積もっているのは、最初の5Kmだけです。山中湖は積もっていません。
最初だけ注意していきましょう。」

午前4時半、真っ暗闇で雪の舞う中をスタート。
足元が不安定なので、ジョグペースでゆっくり。
皆、無言で走っている。
5Km地点で午前5時頃。うっすらと空が青くなり、雪明りであたりの明るさが増す。
積雪5cm程度か。
国道に出て、忍野八海方面から山中湖へ向かう。
途中、トイレで体調整え、防寒対策として更にお腹に大き目のカイロ、左手袋に小さなカイロをいれた。
すっきり気分で、再スタート。
10Km地点で1時間10分
雪は降り続き、積雪10cm。タイヤの跡はシャベットー状態。
手袋に雪がつもり解ける。これが冷えにつながる。帽子のツバにも雪が積もり重たい。
時々、犬のように体を振るって雪を落とす。

山中湖畔にて
「やや、、、!!しっかり積もってるんでないかい!!」
風も少々あって、寒いぞ。
気温表示は0
手袋がしっかり湿ってきた。
国道沿いでダンプにしっかりシャベット雪をはねられる。
ひゃっこいんでないかい。
UMMLの岩崎さんとご挨拶。安全走行で完走を誓い合う。
靴のなかも、雪解け水が染み込んできた。
体を動かしているので、足腰はあったまっているが、
ぬれた手袋の冷えで手がかじかんできた。
手をさすると指先が硬いので、心なしか凍ってきているようだ。
依然雪は降りつづけ、湖畔の反対側の積雪量は10cm。
走行リズムに合わせて手のひらを開いては握るを繰り返し、血行を良くする。
30分ほどしてやっと温まる。(子供ころスキーで寒くなると試した方法)
着替えポイントで、靴、手袋、ウエア取り替え作戦は正解だと確信。
でも、気温が低くなり、足元が凍ってくるとえらいこっちゃ。
20Km地点で2時間21分。
ペースが7分/Kmとゆったりなので、疲労感はない。
だんだん体があったまってきているが、足元をとられので、歩幅は小さくなり、
思ったほどスピードはでていない。
時折傍を通る車のシャーベット雪が靴にかかる。
手袋はびっしょり濡れて、とにかく、手の寒さが1番気になる。
30Km地点で3時間25分。
ペースが6分台/kmで上がってきた。体があったまってきた。

富士急ランド方面に向かう。
山中湖を折り返し、ほぼスタート地点に近づいてきたが、朝とは一転して、あたり一面真っ白。
車は坂道で立ち往生し、渋滞。
目の前を走るランナーが突然足を取られて転倒!!
歩道は、ランナーの足跡がを走っているので、踏み固まりだんだんと凍ってきてこのままでは危険極まりない。
車道を走るランナーもでてきて危険、危険!!
精進湖、河口湖からの、夕方から帰路は路面凍結であろうから、十分注意しなければ!!
36Km地点であろうか、信号待ちしているときにUMMLメンバーから、「47Kmで中止だそうだ」と声をかけられる。
雪の降りがだんだんと激しくなってきた感じだ。

37Km地点エイドでお握りとみそ汁をいただく。
ここまで、エイドでの給水は、15Km地点のしょっぱいコンソメスープだけ。
47Km地点は河口湖の北側になる。あと10Km。

河口湖方面へ向かう。車の数も少なくなり、歩道はランナーの足跡でできた道が続いている。
積雪は、深いところで20cm近く?

おれたちゃ、自衛隊の隊員か?
雪の中を走るのはマラソンして2度目。
1度目は群馬県高崎で白衣観音までの雪中トレーニング。
イラクは猛暑で大変になりそうだが、ここは雪と寒さで八甲田山の訓練か?
と、思いつつも、西湖や精進湖方面だと歩車道の区別がつかないだろうから、事故の危険性大。
軽装備ランナー以外と多いので、本当に遭難するぞ!!
安全にかつ故障せず、47Kmゴールをめざす。

40Kmで4時間31分。
大会事務局が、ランナーのチェックを念入りに行っている。
河口湖大橋をわたる。あと5Kmほどだ。
歩き出しているランナーが目立つ。
このまま大会続行していれば、雪道での疲労は通常より速まるので、歩き出すランナーも増えるであろう。
雪慣れしていないランナーには、本当に事故にあったり故障したりするぞ。

午前10時過ぎ47Km着替えポイントのゴール地点に到着。(5時間10分?)
会場への輸送バスに乗り込む。

スタート会場までの市内の登り坂では立ち往生した車で渋滞発生。
会場の駐車場に到着すると、な、、、、なんと車が埋まっている。(写真)
どう見ても積雪30cm。夏装備の普通車は脱出できるの?
体育館で、荷物や完走タオル,メダルなど早々にうけとり、
愛馬プラドで、富士吉田を脱出。
 

追記:
途中での大会中止は残念であるが、2度とないであろう大雪でのマラソンは貴重な体験。
まずは、怪我も故障もなくゴールできたことに感謝。
自衛隊の申込みが届いたら思わず申し込んでしまうかも?

次回は、5月11日 八ヶ岳野辺山高原100Km
お楽しみに。
 

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