58.星の郷八ケ岳野辺山高原100Kmウルトラマラソン
ついに完全完走(歩きなし)!!
馬越峠も走りきる!!
ついに、全コース歩かず、走りきりました。まだまだ、元気です。
(午後5時45分頃)
練習模様
2週間前の富士五湖以来、右足甲と左太もも外側筋肉に少々痛みあり。
無理せず、LSDに徹して、トータル40Kmほど走る。
LSDと都内観光兼ねて、週末都内の坂道100選(東京山手下町散歩:昭文社)をめぐり始めた。
夏までには、全てめぐって、HPに載せたい。
今回の目標
昨年は、馬越峠入口手前ですでに急な坂では歩きが入り、馬越峠の登りは完全に歩き。
下りは無理して飛ばしすぎで、残り15Kmも半分は歩きとふがいない結果に終わった。
胃腸は完全にダメージを受け、体の疲労も大きく、ウルトラ屈指の何コースを全身で味わった。
今回は、なんとしても歩きの入らない完全完走を目指すのみ。
そのための作戦。
1.下りは無理せずゆっくり。足へのダメージを防ぐ。馬越峠までの筋力保持。
(横岳標高1900m地点から小梅町標高900m地点までの30Kmにある下り坂での足への疲労蓄積は、後半本当に堪えます。)
2.トイレは早めに、体調維持。
(昨年は、お腹の調子が悪くて、トイレにたどり着くまで、がんまんするのが大変でした。)
3.小銭をしっかりもって、元気の出るコーラの給水がポイント。
(飲みたいものを飲む。エイドにコーラはないんですよ。)
4.胃腸の調子に逆らわず、給水給食は食べ過ぎず、飲みすぎず。
(胃腸の調子が悪いときは、あえて食べなくてもいい。)
5.全体的にペースは押さえること。
(実はこれが一番大切と心に決めました。7分/Kmでいいんです。去年は飛ばしすぎ!!)
会場へ到着
毎度のごとく、夜中12時頃駐車場に到着。4時間ほど仮眠。
最近、仮眠でも良く眠れる。慣れてきたせいもあるようだ。
明日の天気は、日中は晴。気温も20度を越えそうだ。
午前5時スタート
寒さはあまり感じないから、気温は10度くらいだろうか。
ガスがかかっていて、八ケ岳は見えない。
寒さ対策で上は半そでTシャツ(一汗かいたら途中で脱ぎ捨て用)の上に長袖。手袋 長めのソックス。
下はハーフパンツ。
59Km着替えエイド(北相木村役場)では、半そでと短めソックスに着替える計画。
靴は天気が良いので替えない。
参加者は、100Km男子710名、女子51名の 総勢約761名。
ちなみに70Kmは約550名
完走率は、毎年60%台程度。
前半の部(〜50Km 標高1350m〜1900m〜880m)
:押さえてとにかく押さえて
気持ちは6分/Kmペースで入る。5Km地点で丁度30分経過。
電波天文台前をとおり、7.5Kmの鉄道最高地点(標高1375m)を通過。
直ぐにリンドウコースに入る。今年も、この当りでトイレに行きたくなる。
昨年は20Km地点まで我慢したが、今回は早めに10Kmエイドで早々にトイレで体調整える。
一汗かいたTシャツ(98勝田マラソン:お世話になりました)を脱ぎ捨てる。
体調よろしく、林道をマイペースで登る。 うぐいすの鳴き声と澄み切った空気で気持ちがいい。
自然のど真ん中にいると実感できる瞬間だ。
さて、胃が喉もとにあるようで、食欲はない。
涼しいせいもあり、給水は、口に含みうがい程度。
20Km地点で標高1900mに到達(2時間20分頃)。何人かは記念写真をとっている。ここから5Kmほど下りが続く。
足元に注意して、意識してペースを落とす。(去年は飛ぶように下った。結局、後半歩く羽目に。)
35Kmで稲子湯。2度目のトイレで体調整える。
喉が乾いて自販機で今日最初のコーラを飲む。エイドでみつ豆、しるこがおいしい。
10分ほどの休憩となる。
軽いストレッチのあと3時間51分頃出発。エイドをでる、直ぐに500mほどの登り。
これがけっこう厳しい。ゆっくり登る。
35Km過ぎから40Kmまでの下りで、右足甲に痛みが出てくる。疲労が蓄積している証拠だ。
速度をとにかく落として足に衝撃を与えないよう、ゆっくり下る。
麓に近づくにつれ晴れてきた。気温も上がっている。
40Km通過で4時間40分程度で通過。
リエックスリゾート辺りが40Kmで松原湖駅(約46Km)までとにかく下る。
ゆるい下りでは右足甲は痛くないが、少々急な坂では痛みが走る。
ひどくならないように、痛みが出ないように気をつけて下る。
気温は上がり、早く58Km着替えエイドで半そでになりたい。
中盤の部(〜74Km馬越峠入口:標高 880m〜1500m)
:体に正直に、スタミナ温存
千曲川を渡ると3Km程で50Km地点の小梅中学校前。5時間50分経過。
昨年は、この時点で、胃腸は最悪。まったく食べられないし、飲み物も喉をとおらない。
バテ気味でコーラが飲みたっかのを記憶している。
今年は、近場の自販機で2回目のコーラ。冷たくてう〜〜うまい。
UMMLの鶴谷さんが、少々きつそうな感じでやってきた。
飲み干した半分のコーラを進呈。
これから馬越峠が待ってますねと完走誓い合う。
左側に相木川。橋の上で、魚が泳いでいるのが見える。
結局2度、魚を発見できた。きれいな川だ。
今年も開設していた民家の私設エイド。冷たい水がたまらなくおいしい。2杯お替わり。
54Kmエイドから58Kmの着替えエイド(北相木村役場)までは、折り返し組みとすれ違う。
皆元気そうだ。UMMLの千葉さんとすれ違い、あいさつ。
登りが続くので、バテ気味ランナーがおおい。
あと何キロくらいですかと聞かれる。あと2Kmと答えるとつらそうな表情。
約4Kmほとんど登りで、50Km以上走った体にはきついんですよね。
とにかく、ゆっくり、マイペースで58Kmエイド到着。
ビニールプール前にすわって、両足に冷水をかけ冷やす。
顔を洗ってすっきり、手早く着替える。
みつ豆食べて、早々に出発。
出て直ぐの自販機で3回目のコーラ。本当にこれが最高のエイド。
今回は小銭をしっかり持ってきたので安心。
60Kmで7時間10分経過。
折り返しに向かうランナーを見ていると、案外つらそうな顔つきではない。
楽しそうにしているランナーが多い。
定連サンがおおくなったかな。数人顔見知りとすれ違う。63Km地点で、南相木村方面へ向かう。
65Kmまで徐々に登る。ほとんどが登り坂。登りは右足甲に痛みがでないので気分も落ち着き、マイペース走行。
途中、小学生のかわいい女の子が一人家の前で声援を送ってくれる。「ありがとう」と返す。元気が出ます。
68Kmエイドで3回目のトイレ。体調整える。
昨年は、そばがおいしかったが、今年はなし。残念。
その代わり梅干のすっぱさで元気復活。
昨年は、足をマッサージしてもらい、だいぶバテ気味であったが、今年は特段ストレッチをせず早々に出発。
近くの自販機でまたまた、4回目コーラを一飲み。本当に私にはいいんですコーラが。
とにかく、登りが続きます。歩くランナーも多くなりました。
登りのペースは変わりません。まだまだ、余力はあるようです。
70Kmで8時間30分経過。
馬越峠方面が見えてきました。ふつふつと闘志が涌いてきます。
登り坂で苦しくなる時間が多いと、確実に胃腸に負担がかかります。
苦しくなってはペースを落とすの繰り返しで、体にやさしくやさしくゆっくり登る。
70Kmの部のゴールは71Km地点の滝見の湯。事務局がランナーを紹介している。
小学生が冷たいタオルを渡してくれた。顔を拭いて気持ちがいい。みつ豆を食べる。
68Kmで食べられなっかた蕎麦があった。ここの蕎麦はおいしいんです。
滝見の湯の自販機で5回目コーラ。馬越峠に備えて、とにかく気分をリフレッシュ。
ここから、まだまだ登りが続きます。峠の入口までが結構長いんです。まだ4Km先です。
73Kmエイドに到着。またまた6回目コーラを飲む。
飲みながら、「馬越峠待ってろよ。今行くから。」と気合十分。
エイドの方にも、走って登りきるよと宣言してスタート。
胃腸の調子はまだまだ大丈夫。コーラの効果がでているようだ。
足の痛みも悪化していない。昨年より格段に足の疲労は少ない。
平地走行は6分後半から7分/kmではないだろうか。
後半の部(74Km〜80Km:標高1500m〜1620m〜1300m)
難コース馬越峠が待っている
74Km地点でついに峠の入口。民家の方の応援を背に、さあ、最大の難関に挑戦!!
頂上まで約4Kmの急な登り坂の連続!!
ここは、トップランナーを除いて、市民ランナーのほとんど全員といっていいほど歩くはめになる超難関コース。
UMMLの仲間からは、ここで体力温存が大切と言われるほど、無理しては行けないところ。
でも、今回の参加の目的は、まさに歩き無しの完全完走。ここを走り登れなければ悔いが残る。
今日のために、1月に箱根駅伝の小田原〜芦ノ湖区間の坂を走りきる練習もした。
学習院坂下の坂道を何度も練習した。
2週間前はチャレンジ富士五湖117Kmで後半の約3Kmの船津登山道の坂も走りきった。
自分で考えたメニューは全てこなした。精神力は十分。後は、足がもってくれればと願う。
苦しくなったら、ペースの速い証拠。体にやさしく、ゆっくりゆっくり登ることに専念。
前を見上げると、つらくなるので、足元を見て、呼吸のリズムを整え、足を前へ前へと進ませる。
少々がにまた状態だが、私には走りやすいフォーム。腕の振りも大きくももなく、小さくもなく。
とにかく、体が気持ち良いといってくれるリズムだ。
2Km登ると76Kmエイド。毎年若い女性のスタッフが黄色い声で声援してくれる。
「頂上まであと何キロ?」と聞くと。「2Kmちょっと」と元気な返事が返ってくる。
足を止めると動かなくなるのではと不安。それ!!と掛け声かけて休息せず、走りつづける。
休息中のランナーから「おう!!」と励ましの声?
途中、何人かのランナーから、「余力があるね。」「がんばってるね。」と声がかかり、「がんばります。」と答える。
返す言葉も元気で、このままいけそうだ。徐々に空が開けてくる。頂上の山が見えてくる。
勾 配も緩やかになり走りやすくなるが、さすがにばててきた。
ゆっくり、ゆっくりと自分に声をかけて、体を落ち着かせる。
我慢して、悲鳴上げずに、動きつづける両足と肺に感謝感謝!!
目が潤んできます。
最後のカーブを曲がって、頂上に到達。思わずガッツポーズ。
やったぜ、ふくちゃん!!
エイドのお姉さんに、走って登ってきたよと言うと、周りのランナーから元気だねと声がかかる。
冷たいレモンティーを飲みながら、椅子に腰掛ける。
どーと足に疲れが出てきた。腹筋も痛くなっている。
本当にきついコースです。
さて、下りですが、実はこれが一番大変でした。
昨年は、スタミナが底をつきそうで、残り20Kmだからと一気に駆け下った結果、
86Kmから情けない歩きの連続。
今回は、無理できない状態。
右足甲の痛みは急な下り坂には痛いのなんのって、
そろりそろりと走りながら下っていく。
間違って、衝撃与えて、疲労骨折などしたら大変。
甲が痛い理由は以前、クリニックで教えていただいた。
薬指の根元が足の甲の湾曲した支点にになっていて、ここに体重がのっかるため、
疲労が蓄積すると炎症を起こすということらしいです。
無理すると疲労骨折に発展するそうで、 絶対に無理はできない。
80Km地点で10時間経過。
終盤の部(80Km〜95Km:標高1300m〜1150m〜1250m)
ここまできたら、歩くわけにはいかない!!
下りのカーブは40数カ所。道路表示が目安となるが、なんと長く感じることか。
おまけに、右足の甲は坂が急になればなるほど痛い。
下りでは、走っては歩くランナーが目立つ。疲労した体に下り坂は地獄だ。
登りより下りが実は疲労が蓄積しやすい。
筋肉にとって伸ばした状態で力が入ると乳酸がたまりやすい。
麓近くになって、坂も緩やかになる。足の痛みもでなくなり、徐々にペースが上がる。
6分後半からから7分/Kmペースであろう。
速くはないがリズムはいい。完全なウルトラ走りだ。
太ももや脹脛の筋肉はまだまだ元気だ。
80Kmエイドでの名物うどんはパス。食欲を感じないので、無理して食べるとかえって胃に負担となる。
ビニールプールで顔を洗い。両ももに水をかけて、即出発。
とにかく、あと14Km。コーラがのみたい。
88Km地点で自販機で7回目コーラを飲む。小銭の残りは100円。これで最後かと大事に飲み干す。
走り始めて、しばらくすると後ろにぴったりついてくる足音。
私をペースメーカにしているようで、ペースを落としても抜き去ろうとしない。
89Kmから90Kmまでは登り坂なのだが、ずっとついてくる。
坂の途中、「まだ登りが続くんですか」と声をかけられ、
「もう少しで90Km地点。そのあとも、登りが多いですよ。ゆっくり行きましょう。」
疲労がたまると、1Kmが長く感じる。
前をずっとみていると、まだあるまだあるなと考えて気がめいる。
今まで走ってきたルートや時計の計算、あたりの景色などで気分をまぎらす。
明日の仕事のスケジュールはなんだっけとか、帰ったら後片付け面倒だなとか、けっこう不思議と冷静。
ペースは、電柱間隔を目安に測定すると6分/Km台と、おいおい、けっこう早いんでないかい。
ゴールは12時間40分以内が目安か。昨年とあまり変わらないかも。
完全完走しても、去年と変わらないのは不思議な感じはするけど、疲労度は雲泥の差。
昨年は、90Km手前から走れなかった。つらかったし、ゴールが遠く感じた。
90Km地点で11時間30分経過。(午後4時半)
ほとんど平坦で時折りゆるやかな登り坂で、足に痛みは感じない。
リズムは快調。途中のエイドでは水を一口飲む程度。
目測であの辺りが1Km先かなとゴールが待ち遠しい。
気を許すとペースがあがって、胃がむかつく感じになるので、その都度おさえる。
ゆっくりゆっくり。 辺りの視界が開けて、残雪を残した八ケ岳が見渡せた。
感動の部(95Km〜100Kmゴール:標高1250m〜1350m)
よくぞ耐えた両足に感謝!!
95Kmの看板を過ぎると、最後の下りと登りが待っていた。
坂を登りきったところでであと4Km。ゆっくりゆっくり登る。
UMMLの久保田さんに声をかけられる。
彼氏は今年は少々ばてているようだ。
がんばりましょうと激励し合う。
最後の97Kmエイドが見えてきた。あと3Kmほどだ。
最後に冷たい飲み物がほしい。
近くの自販機で残り100円で買えるフルーツ入れ紅茶(8回目)を一気に飲み干す。
生き返った気持ちで、ラストのがんばりモードに入る。なんのことはない、帽子を後ろにかぶる。
歩いているランナーも多い。がんばれと声をかかる。ペースは1Km7分前半であろう。
リズムを一定に足元に気を付けながら進む。
踏切をわたって残り1Kmをきる。市街地に入り、旅館や民家の人からお帰りと激励の言葉。
あの信号を曲がればゴール。心なしか体は元気になる。
最後まで、走りぬいてくれた両足、肺、胃腸に「ありがとう」とお礼をいう。
目が潤んで景色がにじむ。ゴール前でランナーの紹介アナウンス。
しっかりした走りを意識して、満面笑顔でガッツポーズのゴ〜〜ル。
12時間35分28秒。(午後5時35分)
完走メダルをもらって、あ〜〜満足満足。
追記:
会場で30分ほど休憩して、高速道路で東京にもどる。
途中、パーキングでも休息。食欲はない。
自宅での入浴の際に、右足甲、左足首は赤くなっていることを確認。
完全な打ち身状態。
もも、ふくらはぎの筋肉痛はあまりなし。
翌朝は、快調に目覚める。食欲は普通にもどる。
翌日からストレッチかねて5Kmの通勤ウオーク。
これが災いしたのか、2日目から左足首にむくみとはれ。
特に3日目は痛みが強くなり、休憩時に足首マッサージ。
出張だったので、外出先の歩行や階段がつらい。
今回は足首に疲労が蓄積。登り坂の厳しさを実感。
次回は
6月1日 社内の駅伝大会(光が丘公園)、
7月7日 所沢航空公園耐久8時間
8月4日 奥武蔵ウルトラ75Km
お楽しみに。