57.チャレンジ富士五湖117Km
ついに完全完走!!
ウルトラのコツを改めてつかんだ気がする大会でした。
お気に入りのウエア&パンツ姿に富士山をバックに完走タオルを手にして、あ〜至福の一時!!
(午後6時頃)
練習模様
3月上旬のお台場チャリティー24時間ラン&ウオークは会社の同僚の結婚式で不参加となり、
100Km走は昨年12月中旬の江ノ島100Km以来で、長距離ジョグが不足。
また、1月、2月と月間走行距離も150Km程度で少々お休みモード。
3月に200Kmを走り、普段モードに戻す。
4月は大会前に200Km走破で少々お疲れモードであるが、体調は万全。
送別会が続き、胃腸はバテ気味。
本格的な調整として
3月 :山手線〜お台場の 40Km走
4月 :山手線北側中心 30Km走
鶴巻温泉までの 60Km走
山手線北側〜大江戸線 34Km走
で何とか、体や精神力の確認OK。
今回の目標
1昨年は、初のウルトラ117Km走で、肉体的疲労のすごさとそれ以上の感動を味わった。
昨年は、100Kmで完全完走。
残すは、117Kmの完全完走のみ。
一番の難関は、終盤の船津登山口からのルートで
河口湖体育館から115Kmエイドまでの坂道3.5Kmを歩かずに走れるか否か。
100Km過ぎてからの登りはほんとにきついんですよね。
6分/Kmペースをできるだけ維持してスタミナ温存。
ゴールは13時間台になるはずだけどな〜。
会場へ到着
前日、早々に帰宅し、家族と夕食、次女(7歳)を風呂に入れて、
高田馬場から午後8時には愛馬プラドで富士山麓北公園に向かう。
家族は、ディズニーランドで1泊。5月で終了するリーポックマジックショウを見るのが楽しみのようだ。
それぞれの連休が始まる。
久々に家族から、無理しないでね。怪我しないでね、とやさしい言葉。
次女は、最後まで見送ってくれた。
おとうさん感激です。
会場には午後11時すぎに到着。車中で午前3時の駐車場開門まで仮眠。
けっこう寝れた。
午前4時30分スタート
今日の気温は、曇り一時晴、最高気温は12度程度。ウルトラには暑くもなく寒くも無く。
但し、夕方は疲労感で寒さが身にしみるだろう。
スタート前の気温は3度。上下とも長袖ウエアで、その上にUMMLランシャツランパン。
更にその上からビニールをかぶっているせいか、
あまり寒さが気にならない。指無し手袋と普通の手袋の2枚重ねで寒さ対策はバッチリ。
寒いときは上半身を暖かくするのがコツだ。
下半身は、涼しいくらいがちょうど言いと以前何かの本で読んだ。
北欧での冬のジョギングは上はしっかり着こむけど、下はハーフパンツらしいと書いてあったかな?
(防寒対策と熱放出では理にかなっている。)
参加者は、117Km男子375名、女子35名の 総勢約400名。
ちなみに100Kmは約150名、77Kmは約300名。
完走率は、毎年60%程度。
午前4時半、真っ暗の中をスタートした。
山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖、西湖、河口湖と1周する117kmのスタート。
さあ、1日楽しむぞ!!
前半の部(〜50Km) :ジョグペースで快調
5分30秒〜6分/Kmで順調。朝食はとらなかったが、特段空腹感も無く、
給水を適度にとって安全走行。
4月の走り込みで左足太もも外側の筋肉に軽い痛みがあるが、問題無し。
寒さも気にならず、周りのペースにひきづられることなく、下りも登りも無理せず。
10Kmのエイドでビニールを脱ぐ。一汗かいて気持ちが言い。
山中湖半は今年は釣り客が少ない。
20Kmエイド近くで30分遅れスタートの100Kmの部のトップランナーが追い抜いていく。
世の中速い人がいるもんだ。
33Km地点で山中湖を後にする。
60番の夜叉が池マラニックのウエアを着た男性の後に付く。
ペースが一定で、安定感のある走り。40Kmエイドまで約10Kmを並走。
私には少々ペースが速かったが、気持ちが良かった。
40Km地点エイド(午前8時半前:4時間経過)。おにぎり、味噌汁などで、軽い朝食。
昨年、1昨年は、空腹感はあるが食が進まず不安だったが、今回は疲労感が少ない。
胃腸の調子は良くもないが、悪くもない。ゆっくりいけば胃腸は持ちそうだ。
ストレッチで疲労を軽減する。
河口湖に入っても、天候は曇りで富士山は見えない。
河口湖大橋をわたると45Kmエイド。
自販機で私にとって、のどの渇きを癒す絶好のコーラを飲む。
すっきりさわやかで、体が目覚める。
UMMLメンバーに声をかけられる。
彼氏は最新デザインの黒のUMMLのランシャツ、パンツで走っている。
かっこいいな。
私は3年前に買ったブルーのタイプ。
50Km着替えエイドで靴下に穴があいたので取り替え。体育館の洗面所で顔を洗ってさっぱり。
筋肉疲労のためストレッチを念入りに行う。オレンジなどの果物、チョコボール、ココアがおししい。
中盤の部(50〜75Km):ジョグペースをしっかり維持
50Kmエイドをでて、4Kmほどで最初の難関。
西湖への入り口、足和田村役場から約700mの登り。
しっかりと走って登りきる。登りきった55Kmエイドで冷たい水を飲んで一服。
西湖に入って、ついに富士山が雲の間から顔を出す。
平坦だが、曲がりくねった道が続く。
ペースはジョグペース。60Kmエイドで名物のうどんを食べる。
消化が良くなるように、ゆっくりかんで食べる。
100Kmの部のトップランナーが折り返してきた。本当に速い。
しばらくすると青木が原樹海にはいる。3つの大きな橋をわたって、65Kmエイド。
橋の途中で117Kmの部のトップランナーとすれ違う。
がんばってと声をかけるが、登りなので集中しているせいか反応無し。残念。
毎回、65Kmエイド前のレストランでソフトクリーム(300円)を食べる。
この補給が私の体に最高だ。
精進湖が目の前に広がる。釣り客のボートが一列に並んでいる。
釣堀みたいだ。70Kmエイドで精進湖を後にする。
100Kmの部とはここでコースが分かれる。
75Kmの着替えエイドに到達。午後12時ジャスト(7時間30分経過)。
トイレに入って、体調を整え、顔を洗って、すっきり。
今までにない体調の良さだ。フルーツポンチがおいしいね。
最後の着替えエイドなので、ゴールシーンの衣装を考える。
今年は、少し見栄えのいい写真をとりたいなと
思って用意したお気入りのハーフパンツ、半そでシャツに着替える。
指無し手袋も履き替える。入念にストレッチで足の疲労をとる。
エイドで18分ほどの休憩となった。
のこり、フル1回分だ!!
終盤の部(75〜100Km):あせらずゆっくりゆっくり。でも疲れてきた。
ここから本栖湖を一周(約10Km)する。
ペースは落ちる(7分台/Km)であろうが、とにかく後半のスタミナ考えてゆっくりジョグペース。
76Km地点の見晴台でUMML 太郎@銀座さんの私設エイドでコーラをいただく。
冷たくておいしかった。小銭が150円しかなく、
最後のコーラを飲むタイミングが心配だったので最高でした。
(500円玉を入れ忘れたようだ。ビールが飲めない。)
本栖湖は、湖面が五湖の中で一番青くて美しい。
あたりは静かで、うぐいすの泣き声が聞こえて、心が和む。
80Km地点で8時間30分程度経過。
100Kmは何とか11時間前後で通過できそうだ。
足の疲労が蓄積すると、登りより下りがつらい。
ひざへの衝撃や脹脛、太ももの筋肉を伸ばしながら力が入るのはきついね。
筋肉痛で階段降りるのといっしょだ。
エイド毎に軽くストイレッチ。
小走りで、地面をするような走りになってくる。靴底が痛むわけだ。
95Kmエイドの売店で、残りの小銭でコーラを飲む。
毎回、飲むと気持ちがスッーとする。
もう少し小銭を持ってきていれば缶ビールを飲みたかった。
今日最初の反省??
西湖の入り口97Kmエイドでトイレと洗顔。ここまでくれば、あと20Km!!
西湖の南側に沿って西湖の出口近くで100Km地点(11時間経過)。予定通り。
昨年は100Kmに参加し今回とコースが違うが、ここで終わると本当に体が楽になるな〜と痛感。
本当に苦しいのは、ここから。17Kmの距離やあと3時間走ることよりも、精神力が問題。
完走したい思いの強さ、感動の喜びを味わいたいという欲求の強さ次第できまる。
ここまできて、今回、改めてウルトラに対する考え方が理解できた。
自分の目標(だれかと競争するのではなく、感動味会う完走が第一)を達成するためにはどうするか。
答えは、自分の体と良く相談すること。
体は大事な大事なパートナー。
自分の体はマシーンではない。
意思によって動かされるが、感情がある。
足は、筋肉痛でキリキリと悲鳴を上げる。
肺は苦しくてゼイゼイ言う。
胃腸は、ムカムカ、ゲホゲホと言う。
でも、もうだめと文句は言わずに止めろと指令が出るまで、もくもくと動かしつづけてくれる。
足、胃腸、肺どれか無理をすると、代わりはいないから即リタイヤである。
ゴールが遠ければ遠いほど、ゆっくりあせらず行くことがウルトラの秘訣!!
走りを楽しむと、足も肺も胃腸も喜ぶ。
足和田役場の急坂を怪我しないように慎重に下ってくると河口湖が見える。
船津登山道入り口までの8Km。
これが長く感じる。歩けば2時間近くかかる。
とぼとぼ走っても1時間。これができれば、りっぱなウルトラランナーだ。
あせらずに、足の具合を見ながら、胃腸の具合をみながら、リズムはスタート時点からいっしょ。
ただ歩幅が違うだけさ。
感動の部の入り口(100〜110Km):本当に苦しくなるんです。
108Km地点、河口湖大橋の通りにでた。小奇麗な歩道をひたひたと登っていく。
何か事故がなければ、ゴールは時間とともに99%まちがいなくやってくるだろう。
ここまで、言う事を聞いてくれた両足、肺、胃腸に「ありがとう」と感謝のことば。
目がうるうるもんだ。
110Kmエイドで水を口に含み、のどの渇きを癒す。問題無し。ただ、さすがに胃腸が弱って、飲み干せない。
食べ物はもう口に入らない。腹筋痛も100Kmすぎから感じている。
100Kmの部の女性を含む5、6人のグループがあともう少しと元気良く走り去っていく。
足腰はしっかりしている走りだ。うらやましい。
すでに彼らは、90Kmを12時間走っている。私も、もっとゆっくり走ればあんな感じになるのだろうか?
感動の部(110〜117Kmゴール):船津登山道は走るんですよ!
船津登山道入り口には、ダイエーがある。ここから、1Km程が平坦。
そして、111Km地点の体育館あたりからついに3Kmの登りだ。
始めのうちは皆走っているが、数100mもするとほとんどが歩き始める。
坂の入り口でそれ行け!!と一声。
先を見ればつらいので、足元を見ながら、腕と足のリズムはスタート時点と変わらず、足をぐいぐい前に出す。
自分ながら声は元気だ。この分なら大丈夫かな。
でも、小走りなんです。息は4回はいて1回吸う?思い出せないが体が求めているリズムが大事だ。
8分30秒/Km位のペースだから時間でしか距離の目安はありません。
息は荒くなります。
そのたびにペースを少し落として、体の負担を軽くします。
悲鳴を上げたくても、我慢している体に対する唯一の恩返しです。
UMMLさんを抜きました。
「がんばりますね。」と声をかけられ、「ここが一番楽しいところですから。もったいないです。」と元気に答える。
110Kmエイドで見かけた元気な女性含む5、6人のグループ(100Kmの部)を一人ずつ抜いていく。
女性が「あの人、私たちより余計に走っているんだよね.....」(あとは聞き取れず)
時間からしてあと数100mでしょう。もう少し!!と一声かける。
苦しいけど、歩いている人見ると、楽しんでいる(がんばっている)自分の体を誉めてしまいます。
なぜって、このために、昨年12月から筋肉トレーニングに重点をおいて練習。
1月、2月は、登り下り往復900mの学習院坂下で1時間以上の登りのトレーニングを何度もやってきたんですから。両足が良くがんばってくれている。感謝感謝。
寒かったけど、一汗かきました。
115Kmエイドに到達。冷たい水を口に含むだけ。
今度は下りが続きます。怪我をしないように足元に気をつけます。
左折すると野球場が見えました。
陸上競技場からは、ゴールのアナウンスが聞こえています。
競技場入り口で、帰ってきたぞー!!と一声。
毎回の事ながら目がウルウルしてきます。
入口の係りの方や応援の方からがんばれと声がかかる。
ありがたや。頭を下げて感謝!!
さて、ゴールのポーズはどうするか考えながらトラックを回る。
正面には富士山がくっきり。
ガッツポーズと満面笑顔が一番さ!!
前後のランナーのゴールのタイミングを計って、ぴんと張られたテープに感動のゴ〜〜ル!!
電光掲示板の時間は13時間21分15秒。午後5時51分でした。(気温6度)
追記:
帰りに紅富士の湯で一服。その晩は胃腸の調子いまいちで食事をせず。
でも、ビールはうまかった。
翌日は、ゆっくりオフ。朝から食事をしっかり取る。トイレでの体調チェックも異常無し。
祝日の月曜はB&D吉祥寺店で娘(次女)とサイクリングがてら新シューズ購入(NB M819)。
(ニューバランスのシューズN632が今大会でリタイヤ。)
2週間後には星の郷八ケ岳野辺山100Kmに向けて、体調整えねば。
今回も足など体に異常無し。
次回5月12日
星の郷八ケ岳野辺山100Km
完全完走目指す!!
お楽しみに。