47.チャレンジ富士五湖100Km
サブイレブン達成、しかも全く歩きなし!!
午後3時半、完全完走だ!!
今回の目標
昨年の初めての100Km超ウルトラ初挑戦、初感想に続いて、2度目の富士五湖。
秋田内陸100Km(200年9月)、24時間チャリティラン(150Km走破、2001年3月)を経て、4度目の100Km超になる。
今年に入ってからは、毎月300Kmを超え、昨年とは違って、体力知力とも、万全。
昨年は、怖いもの知らずで117Kmに参加したが、ゴールした時は、あたりは真っ暗闇。
今年は、日の明るいうちに感動を味わいたく、100Kmに変更。
昨年の100Km地点でのタイムは11時間50分。
今年は、自己記録を更新できる確信をもっている。
マラソン仲間からは、サブテン(10時間以内完走)と激励してくれるが、まずはサブイレブン。
調子がよければ、サブテンも可能か。
また、最後の船津登山口約4Kmの登りを歩かず走ることが出来るか、これも課題だ。
会場へ到着
2日前から、高崎、長野の出張を終え、帰宅後早々に、富士山北麓公園へ愛馬プラドで向かう。
23時到着。
公園入り口近くに止めて3時間ほど仮眠。朝3時に競技場から聞こえる音楽で目がさめる。
あたり一面ガスが立ち込め、霧雨模様。気温は低い。
午前5時スタート
117Km参加者(約350名)は、小雨の中、4時半スタート。
100Km(約350名)スタートは5時。昨年の10回記念大会に比べて、参加者は少ない。
スタートまで、暖かい、コンソメスープをいただく。おいしい。
雨のため、建物の中で大勢が待機。雰囲気はだんだんと盛り上がってくる。
マラソン仲間のUMMLメンバーのTシャツが結構目立つ。
小雨が降り続くなか、スタート。天気予報では、雨は午前中に止み、日中は曇。気温は10度前後。現在は2,3度か?
コースは、山中湖、河口湖、西湖、精進湖、精進小学校を折り返し、西湖、河口湖と4湖をめぐる100km。
前半の部(〜50Km) :とにかく快調。フルマラソンペース?
山麓の登り下りとも気分爽快、体調もよく、下りは特に飛ばしぎみ。5Kmで24分台。
7.8Km地点から国道から忍野八海方面に入る。
山中湖湖畔手前の10Kmでタイムは4分/Km台で49分。
15Kmからは、山中湖一周に入る。
雨が降ったり止んだりで風もなく、湖面は静かで、たくさんのつり客が静かににぎわっている。
霧が立ち込め、富士山は全く見えない。上下とも長袖&手袋はいて、寒さは気にならない。
20Kmも5分前半/kmと練習ペースであるが、100Kmでは、ちょっと早い。(1時間42分)
しかし、気温が低いせいか、気分よく走れる。
スタート直後から、ペースが速いので、おそらく前半のグループで走っているようだ。
山中湖周辺では30分前にスタートした117Km参加者をどんどん抜き去る。
117Km参加のUMMLメンバーに朝の挨拶の声をかける。
28Km地点で山中湖一周。
30Kmで初めての給水で一息。タイムも2時間32分。
フルマラソンの記録でも狙っているかのペース配分が続く。
このままのペースでいくか、落としていくか迷う。
30Kmすぎでトイレによる。
35Kmエイドで2度目の給水で、空腹感をおぼえる。
昨年は35〜40Kmが、ばて気味であったが今回は快調に、河口湖方面へ下る。
40Km地点での給食が待ち遠しい。40kmで3時間30分。
胃の具合はあまりよくないようで、小さなおにぎり1個が精一杯。
その代わり、味噌汁がおいしく2杯お替り。バナナを少々。
ストレッチなどで10分休憩後、ゆっくりスタート。
そのうち、いつもの練習ペースにもどり河口湖大橋を渡る。
雨はすっかり上がっている。体調が良いので45Kmエイドは寄らずに通過。
湖畔の桜が満開できれいだ。
去年のように天気がよく富士山が見えると最高だろうに。
80Kmコーススタート(8時スタート)の最後尾のランナー(女性)を抜き去る。
元気がなさそうだ。
50Km着替えエイド(中間点)に到着。(4時間25分)。
気温が高いものと想定し、着替えは半そで半パンしか用意していなかった。
それほど濡れていないので上下とも着替えせず。
靴下も汚れが少なく、結局着替えはなし。
代わりに、背中ポケットの入れておいた、カメラとティッシュをおいて行く。
トイレで用を足し、入念にストレッチ。しめて、15分休憩。給食は、バナナ、梅干、オレンジ。エイドを出て、すぐに50Km通過チェック。時間は、4時間40分。時刻は9時40分。午前中には70Kmを越えておきたい。
中盤の部(50〜80Km):ウルトラペースに変更。
胃の調子がいまひとつであるが、特段問題なし。体も疲労が蓄積しているが、問題なし。
先月24時間で150Km走破した自信が気持ちにゆとりがある。
河口湖に別れを告げ、西湖に向かう。
足和田役場前からの約1Km上り坂。前半の難所。
昨年に比べて登り坂が気にならないが、追い抜いていくランナー(100Km参加者)が多いのにはびっくり。
55Kmエイドは給水のみ。60Kmポイントは5時間45分。
60Kmエイドまでは平坦な西湖湖畔。風がなく乾燥しているせいか、汗が乾く。
60Kmエイドでは、うどんが出る。
午前中には70Kmには到達しておきたいので、寄らないつもりでいたが、
おいしそうに食べているランナーをみて、1杯ご馳走になる。
エイドを出発してまもなく、100Kmの先頭とすれ違う。ただひたすら感心する。
65Kmまでは、青木が原樹海を登って下る。
特に、下りは3つの橋を渡るが、高さがあって、下を見るのが怖くなる。なるべく手すりには近寄らないように走る。
100Kmの先頭ランナーを含めて10数人とすれ違う。
距離にして10〜15Kmも先を走っているようだ。
65Kmエイドには寄らずに、精進湖湖畔に入る。曲がりくねった道がつづく。
足への疲労感も出てきているが、ペースは6分台/Kmでつらくはない。
坂を登りきると、70Kmポイントとエイド。6時間48分。
ここから、精進小学校までを折り返す。今日は第3土曜日なので、小学校から子供たちの声が聞こえる。
足への疲労度合いが大きく、ピッチは上がらない。呼吸を整えることに心掛ける。
80Kmエイドではしっかり休憩が必要のようだ。77Kmエイドで再びうどんを一杯食べる。
足腰が痛い。さすがに疲れてきた。
いすに座って、胃の調子を整える。エイドでは、100Kmのランナーがぞくぞく反対方向から到着。
皆、14時間以内完走目標なのでゆとりがある。
再出発してすぐに、たまらず、近くの電柱でストレッチをしっかり行う。
昨年もつらかった区間のひとつだ。にこにこペース(7分/Km)に切り替え、体調の回復を待つ。
ペースが維持できたところで80Kmポイント到着。(8時間)
ここで、貯金をなくして、サブテンはほぼ不可能だ。
後半の部(80〜100Km):ニコニコペースをひたすら維持。
時間内完走なら、もっと楽な走りが出来ただろうに。
体の疲労も、胃の調子ももっと良いなら、エイドでの休息も雰囲気は違うだろう。
昨年と違って、気温が低い分、ここまでがんばれたのがうれしい。
西湖湖畔の曲がりくねっただらだらとした上り坂がつづく。
80Kmコーススタートのランナーに抜かれることが多くなる。
自分より20Km少ない距離を走っているランナーの走りが軽快に見える。
ニコニコペースと言い聞かせているが、すこしづつペース速くなって、呼吸が荒くなる。そのたびにペースをまた落とす。
河口湖に入る83Kmエイドを通過して、ここから1Kmのきつい下り。ひざが痛まないように注意する。
坂を利用して少しづつペースが上がるにしたがって、体調が少し戻る。
リズムが出てきた。下り終わってから90Kmポイントが長く感じる。
7分前半/kmペースを練習で走る機会が少ないので、すごく遅く感じる。
88Kmエイドで軽くストレッチ。給食は進まず、83Kmエイドでもらった、ゼリー飲料を半分飲んですっきり。
ゼリー飲料食品は、弱った胃には効果的なようだ(今大会での収穫のひとつ)。
湖畔は、つり客がとにかく、多い。90Kmポイントで、9時間13分。
ここからの難所は船津登山道の登り4Km。とにかくニコニコペースに徹する。
ここまできたら、11時間以内完走はまちがいない。できれば完全完走を目指したい。
前を見るとつらいので、足元を見ながら走る。
途中、車が駐車しているので、ぶつからないようにするために、ちょっと前を確認する以外はひたすら足元を見ながら走る。
息が少し荒いが、歩いているのではなく、間違いなく走っている。
その横を、80Kmコーススタートのランナーがさっそうと抜いていく。
117Kmや100Kmコーススタートランナーが抜いていく時には、本当に感心する。力の差が歴然だ。
前方に誘導員が見えた。頂上が近い。力も気力も復活していく。登りの勾配がいっきにゆるくなる。
あたり一面また、霧が深くなり、100m先は良く見えない。数人先を走っている。
最後の98Kmエイドを通過。休息するほど疲労感は感じないので、パス。
なんとか、10時間30分以内のゴールはぎりぎり可能か?
ゴール:新たな感動
最後の1.5Kmの下りはペースが上がる。残り1Kmで野球場が見えた。昨年は真っ暗闇の中で野球場の光を見て感動した。
思わず声がでる。「帰ってきたぞ〜〜」。
競技場からゴールでのランナーを応援、激励する放送が聞こえてきた。だんだん霧が濃くなって50m先しか見えない。
公園への入り口に入る。関係者やゴールしたランナーから激励を受ける。頭を下げて、「ありがとうございます」と応える。
今回はじめて、ウルトラを一度も歩かずに、完全完走!!
いままで、ウルトラは歩きを入れないと完走できないと教わったり、そう思っていたのが、今回は私にとって、快挙だ。
最後の400mトラックでは、ピッチがあがる。まだ、こんなに余力がある!!
ゴールでのポーズを考える。去年は涙で前が見えなかった。
今年は、笑顔で万歳ゴールだ!!(10時間29分完全完走 : 午後3時29分)
追記;ゴール後、ボランティアのおかゆとコンソメスープがおいしかった。胃の具合は思ったほど悪くならなかった。
帰りの階段も太ももはパンパンだが、それほどではない。去年と全く違う。
まるで、体が進化したような気分だ。帰りに紅富士温泉で汗を流し、筋肉をほぐした。
午後5時、高速に乗って、買い物途中の家族を迎いに板橋SATYに向かう。ああ、満足満足。
ウルトラ完全完走を達成し大満足。
次回は5月13日、野辺山100Kmの山岳コースに初挑戦!!
お楽しみに。