9.第2の難関 北軽沢ハーフマラソン20.5km(平成9年7月13日曇り小雨)
マラソンを始めて第2の目標、ハーフマラソンについに挑戦するときがきた。ジャ〜〜ン。完走の自信のほどといえば、5月の登りの多い安中マラソンを走破し、会社主催のサバイバルハイキングで20km以上を走破できるスタミナを確認したことだけ。この頃から、週1回の練習で、1回あたり、1時間以上走ることにした。距離にすると、10kmから15km 走っていることになる。そのうえ、今回は、新戦力を投入。なんと、倉賀野のスーパーマーケットで、ランニングシューズを購入 (そんなカッコいい話しではないのです。妻に買ってもらったのだ。安い!!) なんとなく、息意気込みが違うゾッ ト!! ペース配分も1kmを6分で走ることに心がけた。あくまで、長距離走に標準をあわせた。去年走っている会社の同僚の小島さん、福地さんからの事前情報によると、途中の山越えがきびしいとのこと、軽井沢とはいえ、 日差しが強く、日陰が少ないので、暑さ対策が必要(給水をしっかりとる)とのこと。あいも変わらず、家族から熱い声援(いいかげんあきれている。特に、マラソンから帰るとその日の私の体は使い物にならないので、前日に買い物やら家族サービスに徹している。)を受け、寝ている家族を起こさないようにして、さっそうと愛馬!ハイラックスサーフに飛び乗り、全身に朝日を浴びて出陣するのであった!(言葉のわりには、カッコがよくない?) 会場となった○○ホテル前の広場は、すごい人、3000人くらいの参加であったと記憶している。県外からの参加者も多いようで駐車場のナンバープレートも各地の地名が名を連ねている。私の車は札幌ナンバーなので、『遠くからきてんだ』と思っているような顔をしている人もいるようだ。(勝手にそう思っている。) 距離も長いので、皆ウオーミングアップに余念がない。私も10分くらい、軽くジョギングするが、心無しか不安がよぎる。しかし、雨がぱらつき、当初心配していた暑さはしのげそうだ。スタートのアナウンスとともに、大集団が北軽井沢の道を埋め尽くした。ズ〜〜ト先まで人で埋って いる。照月湖のそばを走る山あいのコースは、北軽井沢という雰囲気でなかなかいいのだが、坂道がきつい。いつものとおり、いままで辛い経験のあった野反湖マラソンなどを思いだしながら、自分を励ます。最近は練習で、1時間以上走るとき、よく自分自身と会話するようになった。走っているときが本当に自分一人であると感じる。とても客観的に自分を見つめることができ、いろいろなことを考える。仕事や家族のこと、将来のこと、実家のこと考えているうちに時間も過 ぎ、走っている息苦しさも時折和らぐ。今回の大会で走りながら、忍耐強さが以前より身についたような気がしている。 普段でも、あまりいらいらすることがなくなった様な気がする。(本当か? ドラマの主人公になってる?) 目の前 に、キャベツ畑が広がる。高原の丘の上を走っていることが実感できる。10kmを過ぎると、バテてきた。15kmくら いで、右膝が痛い。今までこんなに痛いのは初めて。ペースを少し落として、膝に衝撃を与えないよう(技術的にどうの こうのといのでなく、そんな気持ちで)走る。幾分、楽になったように感じながら、あと2km。最後の坂道を登りきると、初めてハーフを完走できそうだという感激が沸き上がってくる。まぶたが熱い。思い起こせば〜〜〜〜、、、、、 (完全にドラマの主人公気分さ!) 同時に、ペースが上がってきた。膝は痛くない。ラスト1km、スパートの気持ち でゴールに走り込む。タイムは2時間12分40秒。488人中444位。とにかくうれしかった。久々の満足感を味あ う。ところが、まもなく、右膝が痛くなって、膝が曲がらない。大分疲労しているようだ。水で冷やして、マッサージし ながら、少しずつ屈伸をする。なんとか、歩けそうになった。上半身裸になって、汗を拭き、少し落ちついたころ、小島 さん、福地さんと再会。今日初めて、他県に勤めている加部さんと会う。数年前に、錦糸町のビルであった気がするが、 顔は覚えていない。営業担当の加部さんの旦那さんだ。互いに皆で、完走したねぎらいをする。 参加賞は、高原キャ ベツ。軽井沢らしいおみやげになった。 帰途、倉淵村クラインガーデンの相良川温泉で、痛んだ体を癒す。初めてのハーフマラソンによる体の疲労は想像以上であった。